みなさんこんにちは。Wasei Salonメンバーの三浦です。
お元気にしていますか? 服、買ってますか?

唐突ではございますが、1ヶ月に1度、『道楽的(?)服道楽のすゝめ』と題して、自身が購入した洋服についてまとめていくことにしました。購入品紹介ブログです。以後、お見知り置きを。おもしろいぞ〜。

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辞書を引きました。道楽(どうらく)。
精選版 日本国語大辞典より、その意味をいくつか引用します。


・本職以外の道にふけり楽しむこと。趣味として、ある事柄を楽しむこと。また、ものずきであること。その人。好事家(こうずか)。

・品行が悪いこと。身持ちがよくないこと。だらしがないこと。特に、酒色や博打などの遊興にふけり、おぼれてしまうこと。放蕩をすること。また、その人。道楽者。放蕩者。

・とんでもないこと。なみはずれていること。

この3つなのかなぁと思います。僕はアパレル店員ではないし、アパレル企業に勤める者でもない。ひとつの「趣味」として、洋服とその装い、つまり「服装行為」を愛しています。ファッションは僕にとっての道楽です。その意において。

③を見てみましょう。「品行が悪いこと。身持ちがよくないこと。だらしがないこと。特に、酒色や博打などの遊興にふけり、おぼれてしまうこと」とあります。僕のことをどこかで見ているんでしょうか、とまで思ってしまうほど、ちょうど良い。話は逸れますが、アルコールに溺れて抜け出せなくなりそうなので、4月から1年間、飲酒をやめます。

このままではどんどん話がズレていき、知らんうちに未知なる電車の特急車両に乗り込んでしまいそうなので、いざ本題に移りましょう。2024年3月の購入品紹介ブログ、スタート。

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1. 90s Topknit Baby Alpaca Front-V Knit
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ニットを買いました。ベビーアルパカの毛を100%使用した、とても柔らかなニットを。こちらを購入した理由はひとつ、「仕様のおもしろさ」にあります。首元を見ていただければわかる通り、V字のパーツが取り付けられている。これは「ガゼット」と呼ばれるもので、ヴィンテージのスウェットシャツ(1940-50年代のもの)によく見られます。それが、ニットに取り付けられている。イビツだ。とても良い。

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袖・肩の付き方を見ましょう。なんだかヘンテコな形をしている。肩の線が前の方に付いている(実は後ろに繋がる1つのパーツになっています)。そして、袖。これは少々伝わりにくいかもしれないけれど、袖の接続部分(特に脇あたり)が曲がっております。

今これを読んでくれている人、自分の服の袖接続部分(肩から脇にかけて)を見てみてください。大体まっすぐだから。あるいは、ゆるやかに曲がる曲線。こんな形では決してないはずです。これは「フリーダムスリーブ」と呼ばれるような仕様。変態的です。絶対にヴィンテージのスウェットを意識して作っている。1940-50年代によく見られたのだそうです、フリーダムスリーブ仕様のスウェットシャツ。いいよな〜。たいそう気に入ってる。

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2. 90s GRAVITY GRAPHICS “Stick Figure” T-Shirt
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説明不要の傑作。棒人間がプリントされたTシャツを購入しました。もう、こんなの、デザインの大勝利でしょう。ものすっごくカッコいいと思う。こんなの見たことありません。 Jef Sharpという名のアーティストが描いたらしい。

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背面デザインは、こちら。ずるいって。表裏一体Tシャツ。色の構成をわざわざ反転してくれている点に、思いっきり感動しました。「ダサい」と「カッコいい」も表裏一体。ともすれば「ダサい」が「カッコいい」にひっくり返ることだってあるんだから。パンクロックとはそういうものだ。

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3. 90s FRUIT OF THE LOOM “Hernandez Window Cleaning” T-Shirt
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最高。もう、傑作。『Hernandez Window Cleaning(ヘルナンデス窓清掃会社)』のTシャツ。全然知りません。何が良いって、プリントが本当に素敵です。フロント胸元には同社を表すロゴ(?)が。背面ド真ん中には、彼らが働く様子を模したプリントが。めちゃくちゃ良い。

また、このTシャツのボディも良い。とにかく良い。コットン50%、ポリエステル50%の柔らかサラサラ素材。1990年代後半にTシャツボディメーカー『FRUIT OF THE LOOM』が作った、“BEST(たぶん読み方は「ベスティー」)” のボディを使っています。化学繊維を混ぜたボディを使うことで、窓清掃の際にもストレスがあまり無いように。これは想像の域を超えないシンプルな勘繰りですが、そういうシャレを思いついてしまうぐらい、このTシャツの旨味は相当なものなのです。

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4. 90s dézert Open Collar Shirt
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カッコ良すぎだろ。このシャツ。1980年代に設立されたというブランド『dézert』より、襟が開いた「オープンカラーシャツ」。一目惚れで購入。ボーダーの細やかさ、ただただ素晴らしい。ポケットに取り付けられたフタのようなパーツは「フラップ」と呼ばれ、1950-60年代のシャツによく見られる仕様でございます。正直もう、そんな御託はいいんだ。見てください。めっちゃカッコいいから。

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ネイビーのボーダーとブラウンのボーダーを交互にあしらってる。素材はコットン100%のパイル地(タオルのような質感)。完璧だよ。これも、さっきのアルパカニットと同じく、完全にヴィンテージリスペクトのはず。そもそも、こちらのシャツを作った『dézert』は、ミリタリー(軍モノ)やヴィンテージからのサンプリングがとても上手なブランド。ずるいって。ちなみに、もう存在しないブランドなのだそうです。古着屋を探そう。

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5. 70s Scrambler Acrylic Raglan Sleeve Sweat Shirt
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魚がかわいい。生地が柔らかい。サイズはちょっと小さめ。袖だけが少し長い。おはぎのような小豆色。全部良い。素材はアクリル100%とのこと。商品名には「Sweat Shirt」と書かれていたような気がする。素材だけを見れば、これはニットだと思う。スウェットシャツの形をしているのだけど。それがよくわからなくて、愛おしくて、購入。ちなみにめちゃくちゃ着てる。春も着る。

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6. SHAPPO by TURF Border Cotton Knit Shirt
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ボーダー柄を主としつつ、胸と腹にはパズルのピースみたいなデザインをあしらってる。着丈は76cm程度。身幅は64cm。ちょっと大きめの外套として、少々肌寒い夜に重宝しているシャツジャケット。一見派手だけど、着てみると案外そうでもない。その塩梅がうれしい一着です。

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しっかり数えてみたら、なんと7色もの糸が使われていた。とびきりリッチな糸使いに感服です。いいな〜。深い色味のベージュを合わせたい。チノパン。足元には重めのブーツ、それもブラウンなど。糸の多さがゆえに、さまざまな着こなしを想像できる。いい服です。とっても。

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7. 80s CHED By Anvil “Our Gang” T-Shirt
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かわい〜いTシャツを買いました。1960年代にテレビシリーズで一世を風靡したという『ちびっこギャング(英題:Little Rascals)』より、バックウィートちゃんのプリントがドーンとあしらわれた一着。ボディはCHED By Anvil、1980年代のもの。コットン50%、ポリエステル50%のうすうす素材。思いっきり胸が透ける。ちょっと恥ずかしい。でも、着る。全力で気に入っている。

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8. 90s L.L.Bean Windy Ridge Jacket
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ちょっと疲れてきました。こちらが最後。服、買いすぎです。こちらは『L.L.Bean』の名作、通称「バギーズジャケット」。襟部分とボディの色の組み合わせがなんともステキだなぁと思い、購入。中綿のものが主流らしいけれど、今回選んだのは内側にメッシュ素材を取り入れた一着。春の服です。

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なんのヘンテツも無いジャケット。ただ、それが良い。こういうのが一番着るんです。一度飲み会に着て行ったら、仲良しの先輩は、この服について何も言わなかった。なんか言ってよ。かなりカッコいいでしょうよ。

襟の生成色っぽい白を活かして、他のアイテムには彩色をあまり取り入れないようにしたい。黒のパンツに、黒のモカシンシューズ。とことんおじさんみたいな雰囲気にまとめてみたいなぁと思う。ちなみに余談だけれど、フリマアプリを覗いたら、これとまったく同じ服が購入金額の倍の価格で売られていた。なんとなく「アチャー」と思った。

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以上です。めちゃくちゃ疲れました。今月も楽しい購買でした。
もちろん買うのみならず、バッチリコッテリドンドコ着倒していく所存です。

来月購入を予定しているのは、水色のTシャツ、シルバーの革靴、チェックのジャケット、カラフルなベストあたり。もうちょっと増えるかもしれません。いや、必ず増えることでしょう。お楽しみにどうぞ。ファッションの春です。