先日、日曜劇場『グランメゾン東京』の第8話を観ました。
『グランメゾン東京』は、キムタク世代で育った僕らにはたまらないドラマ。本当に毎週楽しみにしているドラマです。
第8話のあらすじは、キムタク演じるシェフ・尾花夏樹の昔の師匠である頑固おやじに「グランメゾン東京」のメンバーが徹底的に批判され、あれやこれやと翻弄された結果、最後はその師匠に認めてもらうという内容です。
今日はこの物語を観ながら思ったことを、少しだけ書いてみようかなと。
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「若者たちが頑固おやじの意見を聞いて、その背景にある真意を必死で探り、散々翻弄された結果、最後は頑固おやじに認められる。」
この鉄板ストーリーは、フィクションで観ると本当におもしろいです。
みんながよく知っている物語で言えば、『ワンピース』のサンジとその師匠のゼフの物語などが有名なのかなと。
最後は必ずハッピーエンドになるとわかっているから、視聴者(読者)も安心して観ていられます。
でも現実は、違います。
本当にハッピーエンドになるかどうかは、誰にもわからない。
ただ振り回されるだけの可能性も、非常に高いです。
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そもそも、頑固な年長者の方々の不機嫌さは、往々にして「他者を支配したい」という欲求のあらわれでしかない場合が多い。
参照:期待している自分に気づくことの重要性。 https://inkyodanshi21.com/blog/14935/
こちらの優しさで、その声に耳を傾け続けてしまったら、こちらがドンドン疲弊してしまいます…。
だからこそ僕らの世代では、もうそんな声に耳を傾けてはいけないのだと思います。
そんな人と出会ってしまったら、肯定も否定もせず、そっと距離を置くこと。
それがこの昭和から平成、そして令和への時代の変わり目にある「僕らの責務」でもあると思うのです。
僕らの世代で、この負の連鎖はちゃんと断ち切らないといけない。
それは、山口周さんのこのツイートにも近い感覚です。
https://twitter.com/shu_yamaguchi/status/1204521627712516096
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それよりも今は、もっともっと社交性のある方々が上の世代にはいっぱいいる。
僕らは、そちらの方々の声にもっともっと耳を傾けた方が良いはずで。
SUSONOの佐々木俊尚さんや松浦弥太郎さんは、その筆頭だと僕は思っています。
まさに、平田オリザさんの本に書かれていた「協調性」から「社交性」にシフトしていかないといけないタイミングなのだろうなあと。
参照:協調性を捨て去り、社交性を身につけて、それでも僕らは生きていく。 http://inkyodanshi21.com/books/11342/
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どうしてもひとは、フィクションで面白かったり感動したりしてしまったら、自分の人生でもソレをなぞろうとしてしまいがち。
でも、それはやっぱりフィクションの中だけで成立する物語であり「ハッピーエンドになるはずだから」という理由で、殺人や戦争を起こしちゃいけないことと同じ論理だと思います。
素晴らしい物語に触れるほど、自分の軸がブレそうになるので、今日のブログにも備忘録的に書き残しておきました。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても何かしらの参考になったら幸いです。