皆さん、こんばんは。
「この1年の働くを振り返ろう」をテーマに、アドベントカレンダー形式でWasei Salonメンバーが毎日1人ずつブログを更新していくこちらの企画。https://adventar.org/calendars/4693
本日12月24日を担当する、ハマ( https://twitter.com/hamalandspace )と申します。
クリスマス・イブの今宵、少しだけお時間をください。
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青はライティング案件の納期が記された予定だ。
フリーランスになり2年目、クラウドソーシングを中心としたクライアントワークを淡々とこなす毎日。人と会うことは少なく、ただただパソコンと向き合っていたように思う。
改めて最近のカレンダーを見てみる。
そこには青だけでなく、黄色やオレンジ、紫などカラフルな予定がビッシリと詰まっている。
「あぁ、この1年で働き方が大きく変わったのだな」
そう強く感じた。
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2019年に起きた変化はかなり多かったので、すべてを話そうとするとかなりの時間を要する。
ライターとして転機になった梅田さんのインタビュー( https://www.lancers.jp/magazine/32549 )は外せないし、信頼できる仲間ができたこと( https://note.com/hamaland/n/nc4a97406103a )についても語りたい。
でも、あえて1つに絞るのであれば、やはり「ゲストハウスをオープンしたこと」になると思う。
正確に言うと、ゲストハウスをオープンしようと「決意したこと」。この瞬間からすべてが大きく動き始めた。
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2019年8月8日、ゲストハウス「どこにもない家」はオープンした。
「どこにもない家」という名前は、児童文学の『モモ』(ミヒャエル・エンデ著)からもらったもの。
2年前に仕事を辞めるかどうかで悩んでいたとき、何気なく手に取った1冊がこの本だった。
「時間は生活そのもの」
物語を読み進めると、そんな一文がある。
この本は、自分が心から望む生活の在り方、それとまっすぐに向き合うにあたり温かい励ましを与えてくれた。
「時間を取り戻せるような、そんなゲストハウスにしたい」
そんな想いから、ゲストハウスの名前を「どこにもない家」に決めた。
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ゲストハウスのオープンにあたって僕と妻が取り組んだことは、「価値観の棚卸し」とも言える作業だった。
僕の価値観と妻の価値観。
僕たちはどんな生活を作りたくて、どんな想いを込めたいのか。
何が好きで何が嫌いなのか。
何が得意で何が苦手なのか。
フワフワしていたものを言語化していく作業は思いのほか大変だったし、それだけにパワフルなものでもあった。
「人生で1番クリエイティブなときはいつだった?」
そう聞かれたら、僕は間違いなくこの期間を差し出す。
ゲストハウスのオープンを通じて、僕たちは自分たちのことをより深く知ったし、大切なものを見極められるようになった。
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ゲストハウスのオープンとともに、自分の内面にも変化が生まれる。
端的に言うと、好きなものを好きだと、そう素直に思えるようになった。
それまでは正直、好き嫌いで物事を判断するのは間違ったことだと思っていたし、たとえ嫌なことでもやるべきことはやるべきだと思っていた。
でもゲストハウスづくりを通じて体感したのは、勇気を持って自分の「好き」を優先することが、どれほど重要かということだ。
「やるべき」とか「やった方がいい」とかじゃなく、シンプルに「やりたい」で動く。
「好き」のパワーはしなやかで揺るぎない。
好きに素直になることで、ひと月の濃度がグッと上がった。会う人、移動する距離が増えた。
好きなものに触れ、会いたい人に会いにいく。そこからまた新しい「好き」が生まれる。
1年前まではライターしかなかった働き方に「ゲストハウス」が加わり、「コミュニティマネージャー」が加わり、さらにはNPO法人として「空き家対策事業」にも関わることになった。来年は長崎にシェアハウスを作ろうとすらしている。
自分の「好き」が掛け合わさり、いつの間にか自分だけの「どこにもない働き方」が形になった。それが2019年だった。
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来年がどんな1年になるのか、正直先のことはまったくわからない。
でも勇気を持って、好きなことを、好きな人たちと進めていく。それだけは決めている。
2020年も、Wasei Salonのみんなと一緒にゆっくり進みたいと思う。
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1年間お疲れさまでした!明日12月25日はいよいよ大トリのもんさん( https://twitter.com/akamatsusho )ですよ〜!