メイクアップアーティストの専属アシスタントをしています、サトです。
wasei salonメンバーで毎日1人ずつ、2019年の振り返りをしていきます。
それでは10人目、参ります!
そして2019年が終わろうとする今、決断した自分をとても誇らしく思います。
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わたしがしている仕事は、雑誌や広告などでモデルさんにメイクをする、メイクさんの専属アシスタントです。
この業界に足を踏み入れるには、とても勇気がいりました。
まず、わたしがしているアシスタントというのは
仕事であり、
見習いであり、
下積みであり、
「労働」ではありません。
なので、師事している師匠によりますが、0円〜交通費程度のギャランティを頂くのが一般的です。
アルバイトをしていても厳しい生活をすることになります。
けれど、お金以上に不安だったのは、社会的信用、安心がないことでした。
毎日忙しく長時間労働をしていても、社会的にはほとんどニートです。
まともな収入もなく、奨学金の支払いをストップし、国に支払うお金を免除申請する。
この業界に入る人は、そんな社会的に空白の期間を、2〜7年ほど過ごすことになります。
そして、成功する保証もありません。
これは、とても怖いことでした。
https://satowork.com/3month
(↑アシスタント3ヶ月のころ。めちゃくちゃ苦しんでるブログです)
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2019年12月。
わたしは恐怖や不安からなんとか目をそらし、この業界に飛び込み、クビにならず(クビになりそうな時はあったけど…)アシスタントという仕事を続けてきた自分を誇らしく思います。
よく、決断できたね。と、1年前の自分に言ってあげたいです。
・人間的に自分が大きく成長できたこと
・物事を見る解像度が上がったこと
・審美眼が格段にレベルアップしたこと
・「何故良いのか?」を言語化できるようになったこと
・私生活も含め自分を見直せたこと
・国内外のトップアーティストの仕事をたくさん見れたこと
・一流の人達とたくさんお話できたこと
・世界のレベルを知れたこと
これらはわたしにとって、人生における大切な時間を社会的に空白にしたとしても、「良かった」と思える価値のある事柄でした。
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チャレンジって怖いです。
不安でたまらないです。
ボッコボコにやられたりもします。
たくさんの人達に迷惑もかけます。
もういい大人なのに…って、すごく申し訳ないです。
でもやっぱり、未来を変えたくて。
頑張ってみてよかったと、今わたしは思えています。
そして2020年も、ボッコボコにされて泣きながらも、前を向いて1年を過ごしたいと思います。
サト