誰もがひとつやふたつ、思い出すだけでも辛くなってしまうような過去があると思います。

ただ最近は、自己責任論の風潮も強くなっていて、少しでも本人に非があると、

「そんな危険なところに行ったお前が悪いんだ。」

「そんな危険な人間と絡んでいたお前が悪いんだ。」と責められてしまいます。

まず大前提として、被害者になっているひとに対しては、いつどんな状況であっても、100%被害者です。

その事実に変わりはありません。被害者側に、責任などは存在し得ない。

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ただ、その上で、その被害にあったことを隠れ蓑にして、これからの人生に絶望し、今の仕事や私生活を楽しむこと、それを放棄し続ける態度には、本人に一定の責任がある。

先日ご紹介した「100分de名著」の『自省録』の回で、解説者の岸見一郎さんは、こんなことを仰っていました。

「過去はもうなくて、常に過去を思い出している今があるだけ」だと。

参照:‪それでもなお、理想を掲げよう。 | Wasei Salon  https://wasei.salon/blogs/0806c162e5ee‬

つまり、確かに過去の事実にはあなたには責任はないかもしれない。

しかし、その過去の事実に対して今の”認識”には、あなたに責任がないとは言えないわけですね。

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じゃあ、今この瞬間から、その認識さえ変えることができれば、文字通り自分の意志で過去は変えられる。

最近、やっとこの真実が自分の中で腹落ちしてきて、少しずつ実践できるようになってきました。

そして、これが「過去を振り返らず、未来を憂うこともなく、今ここを生きる」ということの本質なのだろうなあとも思うのです。

完全に自分の備忘録ではありますが、いつもこのブログを読んでくださっている方にも、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。