知識としては知っているけれど、実践できていないことってたくさんありますよね。

今年は、新しい知識を身に付けるのではなく、もう既に知っていることを、淡々と実践していく年にしたいと思っています。

今日は「そのためにこそ、新たな本を読み続けよう」という一見矛盾するようなお話です。

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思うに、自分の中に存在する不安や恐怖を克服するためには、徹底的に紙に書き出して、見える化して、それらを克服するための計画を立てて、淡々と実行していく。

それ以外に、本質的に向き合う方法はないと思います。

そして、その克服するための方法(知識や知恵)を得るために、僕らは本を読む必要があるのだと思います。

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でも、何か新しい方法を知り、すぐに実践しようとしてみても、なかなかうまくいかないのが現実ですよね…。

大抵の場合は、三日坊主になりがち。

ここで焦らないことが大切なんだと思います。

「やらなきゃ…!」って慌てない。

そうすると、継続することができない自分を責めて終わるだけだから。

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僕の提案は、以下です。

まず、本を読みながら「ああ、この話は有効そうだなあ」と思ったら、そう思った自分に意識だけ向けて、その思った事実に対してラベリングをして、そののままアーカイブ。

この段階で、実行にうつす必要なんて全くありません。

そして、また別の本を読む。

そうすると、本当に大切なことであれば、また同じような話に出会います。

そうすると「この話、前も読んだのに実行できていないなあ」と思うはずなので、そう思った自分にまたラベリングだけして、アーカイブ。

このサイクルを4〜5回繰り返すと、自然と実行できるようになってくるんです、不思議なことに。

これに気づいたとき、「あー、これでいいんだ」と心の底から安堵したのを覚えています。

僕らはきっと、この感覚を得るために本を読む必要がある。特に名著を読む必要がある。

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思うに、何も実行していないタイミングであっても、自分の潜在意識の中では、着実に足場が組まれ始めているのだと思います。

何も知らなかった過去の自分と、その知識を知ってしまった今の自分では、もう全くの別人なんですよね。

たとえ、一切実行にうつせていなかったとしても。

実行にうつすための足場が完成するまでに、4〜5回出会う必要がある、ただそれだけです。

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だから、何度も出会う必要がある。そのためにこそ、本を読みましょう。

すでに自分が知っている”この”知識を、実践するために。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日の気づきが何かしらの参考になったら幸いです。

そして、2020年もこのWasei Salonをどうぞよろしくお願いいたします。

引き続き、みなさんで一緒に楽しい場にしていきましょうね。