東京の日本橋から静岡の沼津へ引っ越し、３ヶ月が経過しました。いまのところ予想通り理想に近い生活ができていてホッとしています。
「なぜ東京という都会からわざわざ移住したんですか？」と聞いていただくことが多く、振り返りがてら正直に書いてみたいと思います。
移住先を沼津にした３つの理由
結論から先に書いてしまうと「家賃の安さ」「住環境の良さ」「出勤できる距離」と大した理由ではなく、当たり前なこと。しかし、いろんな方の移住話を聞いていると、ほとんどの方で移住がうまくいっている理由がこれに該当し、かつ、とても大切なことだと今回の移住でも確信できました。
もう少し詳しく理由を掘り下げてみます。
まずは「家賃の安さ」「住環境の良さ」から。
私は今、築40年・3LDK・家賃6.5万円のマンションに住んでいます。このエリアだと少し高めでしたが、フルリノベされていることもあり、内装がかなりキレイで設備も整っています。自分の憧れだった書斎も作れて、そこから富士山を見ることも。
自宅の徒歩10分圏内には、鮮度の高い食材が多く並ぶ大きなローカルスーパーや深夜までやっているドラッグストア、コンビニに郵便局や落ち着けるカフェ、パン屋さん、人が少ない穴場な海岸まで。
駅からは少し遠いですが、そこまで自然たっぷり！だれもいません！…っていうほど地方的な要素はなく、人口は少なめで高齢者が多い郊外の地域で、近所の人同士気軽にあいさつが自然にできる距離感、夜はしっかり暗く静かな地域です。
ちなみに東京の自宅は、今より半分の広さと倍ほどの家賃で、通勤が徒歩圏内で公園の近くだったとはいえ、住む環境としては自分にとって厳しい住環境でした。年齢的にも静かな環境を求めていたかもしれません。
もう一つの理由である「出勤できる距離」について。
勤め先はフルリモートワークもOKな会社であるものの、必要に応じて東京まで出勤したいときにできることはもちろん、チームの仲間に会いたいときに会いにいける距離感も自分にとって大切な条件。
私が住んでいる沼津の自宅からはドアトゥドアで2時間、しかも新幹線の指定席もOKなので「ギュウギュウ詰めで苦しい通勤」なんてことがないのも、とてもありがたいことです。
遠方からでも出勤OKなど充実している就業ルールであるからこそ実現できている理由でもありますが。
じゃあ移住に失敗する理由って
「ほとんどの方で移住がうまくいっている理由」というのを前段の冒頭で書きましたが、とどのつまり移住で失敗する理由は、逆なところである「家賃の高さ（合わない）」「住環境の悪さ（合わない）」「通勤できない距離（働くのが困難な状態）」ということになると思います。
こんなことは誰にでも想定できそうなことなんですが、実際に失敗談なんて聞いていると意外に見落としてる方が多いなぁと感じています。その方々に「なぜ失敗したと思いますか？」と聞いてみると「自然が多い田舎暮らしにあこがれて、行ってみると不便すぎた」「必要なものが自分にとっては遠すぎた」など、どこか理想が先行して無理してしまうというのも、なるほどと思います。
ライフサイクルの変化や、仕事の都合などによる引っ越しなどもあるので、今後自分がさらに移住する状況になったときは絶対に忘れたくないところです。鳥井さんの以下のツイートにも激しく共感しかありません。
多くの候補から沼津を選んだワケは。
だったら沼津以外でもいいですよねって話で、それは確かにそうです。
41歳の私は、生まれ育った大阪の大阪市に37年間、そのあと転職のために3年間東京に住みました。両方とも交通の便もよく、人口も全国トップクラスで多い大都市です。転職で東京に行きましたが、まぁ元よりいつかは都会からは離れたい願望はありましたし、コロナがそれを後押ししたことは間違いありません。
そんななか「愛着を持てる第二の故郷のような、ちょうどいい田舎に住みたい」という願望が同時に生まれました。都会は便利だし、たくさん魅力もありますが、自分にはなんとなく合わない……。そういう状態だったと思います。
そんななかで、できるだけ自分にとっての「この町いいな」と思えるポイントができるだけ多いであろう街が、自分にとって沼津だと思えたことも事実です。
「この町いいな」と思えるものには、理由ではなく、失敗したくないとか、楽しく生きたいとか、いろんな人と関わりたいという願望というものを私が見つけた方法と言えそう。きっとそこに100人100通りの選び方があるんだと思います。
少し長くなりそうなので、このお話は次回に。
今回は移住先を選ぶときの大前提として、参考にしていただければ…。
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