Wasei Salonでは、「この1年の働くを振り返ろう」をテーマに、メンバーが日替わりでアドベントカレンダー形式でブログを書いている。メンバーのかさぐちさんが発案してくれた企画で、僕で7人目となる。(かさぐちさん、ありがとうございます)


僕は年度区切りで仕事の一年を考えている。会社が4月始まりなのと、誕生日が4月なので年齢区切りでも合わせやすいからだ。


あとスポーツビジネスな仕事柄、これからの年末年始はスポーツの盛り上がり時で、むしろ前を向きアクセル全開なのだ。


なので具体的に何に取り組んだかを振り返るのはまだ置いといて、仕事含め生活へのスタンスを振り返ってみようと思う。



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2019年は「やらないことを決める」ことの大切さを強く実感した一年だった。


スタートアップでやれることもやるべきことも膨大にある中で、他社の成功事例に引っ張られて自分が見えなくなったときもあったけど、「やらないこと」を腹落ちさせたのは大きな一歩となった。



そしてプライベートも含め最も大きなトピックは、Wasei Salonのコミュニティマネージャーとしての活動を一旦ストップしたことだ。

https://wasei.salon/blogs/188636dc91a2


細かい心境は当時のブログに任せる。



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2019年当初にこんなnoteを書いていたのを見ると、「やらないことを決める」スタンスが年始から芽生えていたんだろうな。


2019年にやらない10個のこと

https://note.com/wakatsubasa/n/n9a8ddbe44c58


1.身体に悪いものを食べない
2.午前中を無駄にしない

3.だらだらしない

4.何もしない1日をつくらない

5.自分の能力を信用しない

6.一人でやりきらない

7.昨年と同じ仕事をしない

8.目的がない勉強をしない

9.余計なモノを持たない

10.自分に絶望しない


ぶっちゃけ書いたあとは特に強く意識することはなかったけど、仕事に関するものは月日が経つに連れできていたと思う。いまこの時点では、そこそこに書いている通りに過ごせている。


何かをやると決めて忠実に実行できる人がいるけど、残念ながら僕はまだうまく行かない。だから、何かをやる上で「やらないこと」を徹底的に決めるようにした。興味はあることも、今はやらないようにした。(もちろん好奇心は捨てていない。)


すると不思議なことに、やると決めたことに集中できるようになったし、過ごす時間の密度が濃くなった。そして何より、常日頃持っていたよくわからない不安感が減った



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思えば、Wasei Salonのコミュニティマネージャーになったばかりのころ、鳥井さんにこんなブログを書いてもらっていた。

付け加えることは何一つない、大切なのは手放すことである。

http://inkyodanshi21.com/blog/12734/


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"お二人の悩みを聞かせてもらう中で、ふと気がついたことは、僕はおふたりに対して「何かが足りない」とは一切感じなかったということなんです。
むしろ、十分過ぎるほど必要なものはもう全て持ち合わせている。
あとはただただ、自分の中に存在する余計なエゴやプライドを捨て去るだけでいいんだろうなあと。"


"手放すことさえできてしまえば、あとは内なる声を聞けばいい。


自分の中から自然と溢れ出てくるものをひとつずつ丁寧に形にしながら、それをそのまま発信し続ければいいだけなんだと思います。"

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当時は、エゴやプライドを捨てて素直に自分らしく物事に取り組めばいいんだという理解で、以降何か行動を起こす際に思い浮かべるようにしていた。けど実は、後半の「内なる声」についてはわかったようなわかんないような、モヤモヤのまま心に留めていた。


そしてようやく最近その意味が実感を持ってわかってきた。

やらないこと」を決めることで、「いまやっていることをしっかりやり続けろよ」と内なる自分が語りかけてくれるような感覚になった。これで迷わなくなった。

https://wasei.salon/blogs/aac6505929c6


僕なりの解釈だけど、自分の選択に納得感を、自分の行動に自信を持てることなんだと気づいた。



もっというと、僕の中では「手放す」感覚ではない。もう言葉の表現の違いなだけだけど、僕の場合は「手放す」ではなく「削ぎ落とす」だ。


余計な欲求を削ぎ落とすことで、自分の感性が研ぎ澄まされる




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いま僕は、興味を広げる時期ではなく、一つのことを深める時期だ。


まずは迷いなく、「スポーツは人々の生活を豊かにする」と信じ、Player!というプロダクトを通じてビジョン実現のために日々走り続けようと思う。



最後に、吉田松陰先生の言葉を引用して、今の心意気とします。

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菲才或は敗を致すも、素志は終に摧けず。


私は才能がないので、ひょっとしたら失敗することもあろう。しかし、平素の志は最後までくじけることはない。

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