先週は、オーディオブックづくりにハマりにハマってしまいました。

ここ数日、このサロン内でもオーディオブックの話を続けて書いてきましたが、その裏側では、自分でも少し呆れてしまうぐらい、制作に夢中になっていた週末を過ごしました。

ElevenLabs(イレブンラボ)も、ついにProプランにまで課金するほど。

月額99ドル。これまでは安いプランで様子を見ていたはずなのに、気づいたら迷いなく決済ボタンを押してしまっていた。

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つくったものは、主にふたつです。

ひとつは、自分の声のAIクローンに、僕のブログやVoicyの話を理解するための土台となる教材を読ませてみたこと。

参照:【実験】AIに、鳥井の声でオーディオブック教材をつくらせてみた。

もうひとつは、今年の7月に公開したAI小説『まだ見ぬ仲間への置き手紙』を、12人分のAIの声で、ラジオドラマ形式のオーディオブックにしてみたことです。

参照:人生で初めて、オーディオブックをつくりました。 

あとは、自分が聴いてみたいと思っていた内容のオーディオブックの数々。

今日は、このオーディオブック制作を通じて感じていることと、これからやってみたいことを、編集後記のような形で、このブログの中にも書いてみたいと思います。

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さて、みなさんも既にご存知の通り、僕は学生時代の頃から、約20年ほどオーディオブックを聴き続けてきました。

そのあたりのお話は、Podcast番組「オーディオブックカフェ」の初期の頃の配信の中でも、何度も繰り返ししています。

本を目で読んでいる時間よりも、耳で聴いている時間のほうが、圧倒的に長いです。

いまも毎日、最低2時間以上は、オーディオブックを聴き続けています。

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そうやって聴いてきたなかで、「この内容も、いつかオーディオブックになったらいいのにな」と思うものが、もうずっと、それこそずーっとたくさんありました。

今でこそ、その印象は薄れてきましたが、オーディオブックの最大のデメリットは作品数が少ないこと。

オーディオブックで聴きたいと思うような作品を待っていても、なかなか音声にはならない。なったとしても、本が出てから、ずいぶんと時間が経過したあとでした。

だから、「まあ、そういうものだよな…」と、半ば諦めていた部分もあったんです。

それが、いまは自分で音声にして、自分で聴けてしまう。

この喜びが、ほんとうにハンパないんですよね。

大げさに聞こえるかもしれませんが、自分にとっては、これだけでもう1000万円級の価値がある。いや、もっとかもしれない。

20年のあいだに自分の中に溜まってきた「こんなものが聴きたい」という欲望に対して、つくる手段のほうがようやく追いついてきた、まさにそんな感覚です。

だからこそ、つくりたいものが、次から次へと溢れてきてしまう。

人様がつくり出したコンテンツよりも、自分がつくったコンテンツのほうが、よりダイレクトに自分の欲求に届くものがあるなと思います。

そして、先週のハマり具合にも、たぶんこの20年分の蓄積、その鬱憤の爆発が含まれていたのだと思います。

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ただ、実際に自分でつくったものを聴いていると、なんとも言えない、妙な気持ちにもなります。これは体験してみて初めてわかったことです。

小説のほうは、先日も書いたように、物語もその先の展開も全部知っているはずなのに、声で聴いたら、うるっと泣けてしまいました。

そして、自分の声のクローン音声のオーディオブック教材のほうには、もっと変な感じがする。

自分のクローン音声が、淀みなくAIの仕組みを解説してくれて、それを聴いている生身の自分のほうが、「なるほどー」と感心して聴いているわけです。

まさに、自分のブログをもとに、自分の声でつくった教材に、自分自身が生徒として教わっているようなイメージです。

この構図や構造が、なんというか、ものすごく変な気持ちになるんですよね。

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きっと遅かれ早かれ、みなさんも似たようなことを体験することになるはずです。

自分のクローンが、自分よりも流暢に、自分よりも手際よく解説してくれるという場面がやってくるはず。

そうなったとき、どっちが「優秀な自分」なのかは、もう火を見るより明らかで、愚かさ担当が生身の自分になるんだろうなと。

ほんとうに、愚かさこそ人間の生きる道だなと。自分のクローン音声を聴きながら改めて腹落ちしました。

ただ、不思議と嫌な気持ちではないんですよね。

わからないところがあるからこそ、「じゃあ次は、これをまた耳で聴けるようにしてみよう!」と、次につくりたいものが見えてくる。

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そして、聴きたいものをつくっていたら、気づけば、iPhone用の専用再生アプリまでつくり始めていました。

自分でつくったオーディオブックを、自分の好きなように再生するための、iPhoneアプリです。

Audibleみたいなアプリを、いま自作でつくっています。

なんという自活だ、と自分でも呆れてしまうほど。

作品をつくって、AIの声を当てて、それを聴くためのアプリまでつくっていて、欲しいものを何かひとつ形にすると「じゃあ、こっちも!」と、次々に芋づる式につくりたいものが、見えてきてしっているのが、まさに今です。

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で、こうやって書き出してみると、先週の自分が何にハマっていたのかが、よくわかります。

オーディオブックをつくっていたというよりも、「自分が欲しかったものを、自分でつくれる」というその状態そのものに、ハマっていたんだと思います。

過去20年近い抑圧があったからこそ、これが実現しているなとも感じます。

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じゃあ、この週末の実験を経て、僕はこの先、一体何をつくっていきたいのか。

まず最初につくりたいのは、画面を見なくても学べるオーディオブックとしての教材群は、必ずつくりたいなと思いました。

AIの使い方を調べていると、記事も動画も、ほんとうにたくさん見つかります。

でも、その中から自分に必要なものを選んで画面を見続ける時間が必要になってしまう。

新しい情報を追いかけるために、さらに画面を見る時間もドンドンと増えていくわけですよね。これが、ちょっとしんどいなと。

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AIについて学ぶための時間が、結果として画面に縛られる時間を増やしてしまうのは、なんだか本末転倒な気もしてしいます。

だからこそ、散歩や移動をしながら、耳だけで理解できる教材をつくれないかと考えています。

耳で聴いて、腑に落ちるように、説明の順番や言葉の選び方をイチから考えたい。

その第一弾が、先日公開したオーディオブック教材です。

これは、20年聴き続けてきた人間だからこそ、ムダにこだわりたいと思ってしまうところなのかもしれません。

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また、この延長線上に、「ひとりオーディオブック制作会社」みたいなものがあるのかもしれないなとも思い始めています。

一切収録スタジオを持たない、オーディオブック制作会社です。

いま自分の中では仮の名前として「オーディオブックラボ(仮)」というものが浮かんでいます。

自分がこれを聴きたい、これが欲しい、その欲望をそのまま企画にして、具体的な形に落とし込んで、みなさんにも届けていく。

それが、これからは完全にひとりでもできてしまうのかもしれないなあと。

もちろん、まだ事業計画のようなものがあるわけではありません。

ただ、自分にとってすでにこれだけ大きな価値があるのだから、同じように「こんなものが聴きたかった!」と思ってくれる人が、ほかにもいるんじゃないか、と考えています。

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約20年間、オーディオブックを使い続けてきたけれど、こんな未来がやってくるなんて、ほんとうに思ってもみませんでした。

とはいえ、ハマっている勢いのまま、どんどん出していけばいいとも思っていません。

実際に聴いてくれた方々がどう感じるかは、届けてみないとわからない。

最初の教材自体も、サロンのみなさんに聴いてもらい、丁寧にフィードバックをいただいたことによって、「ここはまだ聴きづらいな」とか「この順番のほうがいいな」とか、直すべきところがハッキリと見えてきました。

「つくって、聴いてもらって、またつくり直す」というその循環自体が、きっとものすごく大切になってくるはずです。

自分が欲しかったものを少しずつ形にしながら、みなさんがどんなものを聴きたいのか、どんな場面で役に立つのかも、一緒に手探りするような形で探っていきたいんですよね。

20年分の「欲しかった」を入口にして、みなさんの「こんなものがあったら」にも出会っていくようなイメージです。この新たな可能性を、焦らず、時間をかけて、丁寧に耕していけたらと思っています。

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だから最後に、ひとつだけお願いがあります。

僕がつくったオーディオブックは、どうぞ気楽に、どんどんと聴き流してください。「ながら聴き」大歓迎です。

AIクローン音声だからこそ、聴き流しでも、一向に構いません。むしろ、ほんとうにドンドンと積極的に、聴き流してほしい。

これが人間の声優さんにお願いしたものや、自分の喉に無理をさせて収録したものだったら、「ちゃんと聴いてほしい」と、どこかで気負ってしまっていたと思います。

でもAIの声なら、つくる側も聴く側も、少しは気楽になれる。

そして何度も収録し直して、完成品を後から微調整することもできる。最新のバージョンにアップデートするのも、カンタンです。

ここがきっと既存のオーディオブックの作り方と、大きく異なるところになるはずです。

毎日アップデートしてもまったく苦じゃないですし、それこそがきっと強みにもなっていくはずです。

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僕自身、この20年、散歩や移動、家事のお供として、オーディオブックにほんとうに何度も助けられてきました。

その体験を今度は、自分の手でつくってみて、みなさんに手渡せるようになった。あらためてほんとうにすごい時代がやってきたなあと思います。

この可能性を自分が試さなかったら嘘だなと思ったので、ここから積極的に「AI×オーディオブック」の可能性を探っていきたいなあと思っています。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。