先日読んだ『僕らはそれに抵抗できない』という本の中で、とても印象に残っている言葉があります。

それが、マリオやポケモンを生み出した任天堂の宮本さんの言葉。

ー引用ー

「売れるもの、人気になるものを作ろうとするのではなく、好きになるために作るんです。クリエイターである我々自身が愛せるものを作るんです。それがゲーム作りの根幹であるべき」

ー引用終了ー

この言葉が、未だに頭から離れません。

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昨夜行われたオンラインイベントで、イケウチオーガニックの池内代表が、

「今のような環境に配慮した製品は、自分が欲しいから作った。好きだから作った。決して今のような未来を想像してつくったわけではない。」と仰っていました。

きっとこの池内さんの行動もまた、上述した任天堂の宮本さんと同じような動機だったのでしょう。

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話は少し変わりますが、先日プラトン著『饗宴』の回の「100分de名著」を観ました。

この回で語られていた人間の「産み出す」話もとても印象的でした。

プラトンは、その際たる例が「子供」だと言います。

だが、決してそれは子供だけではない。

男性でも出産する。それは「魂が懐妊するから」だと。


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この話を聞いて思ったんです。

究極的には人間にとって、「心の底から好きになるためのものを、この世に産み出していく行為」こそが幸福につながるんだろうなあと。

なぜなら「出産によってのみ、死すべき運命のものは、不死にあずかる」からです。


(このあたりは僕の言語化能力では到底説明しきれないので、ぜひ本編を観てみてください。)

https://twitter.com/hirofumi21/status/1235345080740872192

自分が産んだ子供を好きになる、そんな親のような気持ちをひとりひとりが味わうこと。


それが人生の根源的な欲求であり、根本原則でもあるということなのかもしれません。


https://twitter.com/motokura_PR/status/1235165899897761792

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「なぜ、このWasei Salonを続けているのですか?」

そうと聞かれて、なかなかうまく答えられない自分がいました。

もう、スタートしてから2年も経とうとしているのに、いまだに赤字続きです。しかも結構な金額で。

事業としては、完全に落第点です。

ただし、人生でこれまで様々なことにチャレンジしてきた結果、このオンラインサロンだったら、僕は心の底から好きになれそうな予感がしたのです。

最近学んだ知見をまとめてみて、なんだかとっても腹落ちしたと共に、ものすごく安心しました。

自分は決して間違ってはいなかったのだなと。

これからも、このサロンのことをもっともっと好きになれるように、引き続き運営メンバーのみんな、サロンメンバーのみなさんと一緒に、まるで子供を育てあげるような感覚で、大切に大切につくりあげていきたいと思います。

いつもこのブログを読んでくださっている方々は、いま自分が好きになれる「何か」を産み出していますか…?

今日のお話が、そんなことを考えるきっかけとなったら幸いです。