最近、どこに行っても、今年活動を休止する国民的アイドルグループの話題を目にします。

そして、なんだかとても歓迎されている雰囲気です。

誰しもが心の中で「そうだよね、お疲れさま」と思っている感じがよく伝わってくる。

4年前に似たようなグループが解散したときの雰囲気とは、大きく異なります。

そして、このポジティブな変化は、来年以降の日本に結構大きな影響を与えるのではないかと思うのです。

今日はそんなお話を少しだけ。

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具体的には、会社やチームなど、これまで期限の定めがなく半永久的に継続していくと思われていた組織が、期限の定めを設けて、しっかりと終えていくフェーズに入る。

そんなふうに「意志のある計画的な撤退戦」を選ぶ組織が、来年以降少しずつ増えていくのではないかと思うのです。

2019年まではかろうじて同じ方向を向いていたけれど、2020年でニューノーマルの生活を強いられた結果、お互いの向いている方向性が大きく変化したという組織は多いはず。

例えば働き方や住む場所ひとつとっても、「もうリモートワークで十分、住む場所も都心ではなくていい」と思っているひとと、

「やっぱり直接会うことが大切だ、そのためには住む場所も都心に限る」と思っているひとが、同じ組織や家庭内にいたりします。

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これは決して仲違いしたわけではなく、それぞれの価値観に大きな変化が生じただけなので、そうなると円満的な解決を望むはず。

だからこそ、国民的アイドルグループがそう選択したように、半年から一年先を見据えて前向きな徹底戦を始める組織やチームが増えてくるのではないかなと。

この点、社会的にも「なによりも続いていることが大事!」という、いかにも日本的な伝統や努力を重じる雰囲気ではなく、

その計画的な撤退戦に対して「そうだよね、お疲れさま」とウェルカムで寛容な雰囲気になっていきそう。

そして、そうやって改めて期限の定めを設けたうえで、お世話になった方々へ感謝を伝えるためのプロジェクトや、美しく着陸するための準備をはじめていくのではないでしょうか。

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今の選択的夫婦別姓の議論などを見ていても、これからは会社やチームなど、営利目的の組織だけでなく、地域の共同体や家族など、絆が強くて解体する余地が一切なかった集団(グループ)でさえ、似たようなことは起きてくると思います。

それぐらい、来年以降はそれぞれ個人の意思が尊重され、組織や「家」に対する滅私奉公的な価値観はドンドン衰退し、社会的な雰囲気も寛容になっていくことは間違いない。


そのような社会変化が起きる中で、自分は一体どのような選択をするのか?

今日の内容が、そんなことを考えるきっかけとなったら幸いです。