昨日、歴史学者・磯田道史さんが出演されている「Rethink Japan」を観ました。



番組後半で、磯田さんが「失敗について」とても興味深いことを仰っており、それが強く印象に残っています。↓

「失敗するとは、試したことであって、試したことは利益への入口の扉を叩いている。

試す・失敗するということは、むしろ利益をあげているのと同じぐらいに大事なことなんだ」

このお話はすごく共感します。

そして、今の時代において、とても大切なことだなあと。

もちろん、ビジネスや仕事の分野に限らず、生き方全般においてもそう。

今日はそんなお話を少しだけ書いてみようかなと。

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これだけ時代のうねりが激しくて、価値観も大きく変化している最中だと、失敗なしに成功を掴めるはずがありません。

なぜなら、何が当たるのかは誰にもわからないことだからです。


1年前に、Clubhouseが流行ることを誰が予見できたでしょうか。

だからこそ、まずは積極的に試して、失敗してみる。

その中で運良く成功するひとも出てくるでしょう。

でも大半の人は、何度も失敗を繰り返すのです。

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そうやって多くの人が失敗していると、失敗しても大して気にならない文化になっていく。

むしろ試していない自分が、少しだけ恥ずかしくなってしまうようになるでしょう。

例えば、現代においてウェブ上で実名顔出しで情報発信を始めて、結果的に失敗してしまうことは何も恥ずかしいことではありません。

でも、たった10年ほど前には、それがのもすごく恥ずかしくて、屈辱的な行為だと捉えていたひとが多かったんです。

むしろ、今の若い子のあいだでは、いつまでもSNSで情報発信を試さないでいることのほうが、きっと焦ってしまう状況下なのではないでしょうか。

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そして、現代において、徐々に失敗してもいい文化になってきているなあと感じる代表格が「結婚」です。

この歳になると、まわりに結婚している友人と同じぐらい、離婚している友人も増えてきます。

日本の離婚率が3割以上なので、当然と言えば当然のことなのかもしれません。

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5〜10年ほど前は、結婚して数年以内に離婚したカップルを見ると、「だから言わんこっちゃない…」と僕自身も内心思っていましたが、

今となっては、「早めに失敗できて良かったね!」と思うようになりました。

それは決して皮肉や嫌味などではなく、本当に心の底からそう思います。

「試して失敗して、より一層自分の中でどのような生き方が、理想的な生き方なのか」その答えにまた一歩近づいたはずです。

それはきっと、実際に試してみなければわからなかったこと。

離婚した瞬間は深く傷ついたとしても、そこから先にはさらに良い人生しか待っていないはずです。

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また、先日書いた「移住」の話もそう。



以前は地域側から「骨を埋めるつもりで来い」といった無言の圧力がありました。

だからこそ、徹底的に調べ上げて、意を決して清水の舞台から飛び降りるような覚悟で、移住するのが当たりまえでした。

しかし、ここ数年で風向きが一気に変わってきたと思います。

自治体側としても、背に腹はかえられない状況だからでしょう。

こっちの変化のスピードはさらに早い。関係人口も大いに歓迎し始めるようになっているのが今です。

5年前には到底考えられなかった出来事だと思います。

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最後にまとめると、

今は「いかに失敗しないか」ではなく、


「いかに早く失敗するか」が重要になってきた。

そして「そこから何を学び取るのか」に議論の軸足が移ってきている。

この価値観の変化の中において、失敗を讃え合えるコミュニティに自分自身が属していることは、とても大切なことになってきていると思います。

なぜなら、失敗の痛みや恥辱感というのは、ものすごく相対的なものだからです。

まわりの他者と自分を比較して、初めて自覚するもの。

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もちろん、このWasei Salonも他者の失敗に寛容なコミュニティでありたいと思っています。

ドンドン失敗を奨励し、「この失敗から一体何を学べるのか」それを腹を割って議論することのほうに重きを置いていきたい。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

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