今日ふと思い立ち、Wasei Salonの中でけんすうさんが主宰するslothのトークンを配ろうと思います。

僕が、けんすうさんのトークンを運良く初期で手に入れられることができたので、「けんすうさんのコラムを読みたい!」というWasei Salonメンバーには、均等に配ることにしてみました。

(すでに先日作成したルーム内で話が進んでいるので、コレを読んで興味があるという方は、このブログにコメントください)

もちろん、僕もまだ1,000トークンしか保有していないので、残りの足りない部分は自分で追加購入してもらうことになるけれども、こうやって運良く手にできた場合においては、積極的に有志メンバーに分配していきたいなあと。

サロンの中でリスク分散できることが素晴らしいことだなあと思います。

で、そんな取り組みを始めてみて、ふと気づいたことがあります。

「あっ、これからは他のトークン型コミュニティのユーティリティをこうやってお借りすることができるんだ!」と。

個人的に、これがものすごく大きな発見だったので、今日はそんなお話を丁寧にまとめてみたいと思います。

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この点まず「このような分配をして鳥井に一体何のメリットがあるのか?」って思うかもしれないですが、地味にめちゃくちゃメリット自体はあるんですよね。

会社やコミュニティを既に運営している方は強く共感してもらえると思うのですが、所属している人々に対して、あらかじめ知っておいて欲しい前提知識って間違いなくあるんです。

それゆえに、「知識を身につけたい!」と望んでいる希望者に対しては、こっちがある程度リスクをとってでも(身銭を切ってでも)、読んでおいてもらいたいものというのは、間違いなく存在する。

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たとえば、わかりやすいところで言うとキンコン西野さんは、ご自身の講演会やサロンの有料記事において、よく法人プランをつくっていらっしゃって、社内のメンバーであれば何人でも読めるようにするプランをつくっていますが、まさにあのような需要です。

西野さんの価値観に共感している経営者からすると、西野さんのような言語化が得意で、かつそれをわかりやすく噛み砕いて教えてくれるひとの話を聞いておいて欲しい、と。

もちろん無理強いはダメだと思いますが、有志のメンバーには会社がその費用を負担してでも知っておいて欲しいと願うからこそ、あのようなプランが成立するわけですよね。

また、ほかにも大企業における企業研修の多くも、大体はそんなもんです。

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このように、人間の集団を運営するうえで「視座」を揃えておくことが、何よりも一番むずかしいし、いちばん重要なこと。

逆に言うと、この視座やそれに伴った規範意識や倫理観みたいなものが、一通りメンバー間で揃っていれば、それによって集団というのはもう極端なことがない限りは崩壊しません。

このWasei Salonの中でも、読書会や映画感想会がメインコンテンツになっているのも、決して偶然ではなく、まさにそれが理由でもあります。

同じ本を読み、その本についての感想を語り合うこと以上に「視座」を揃えられる作業ってなかなかにないですから。

そこに合宿のような体験もあると、なお良しです。

また、ちょっとした種明かしをすると、僕がサロンメンバーに対してポイント交換という形で、イケウチオーガニックのタオルを自腹でプレゼントしているのもまさにそう。

そうすることによって、身体知によっても、何が一体重要なのかを触覚レベルで把握してもらえる。

つまり、書籍や映画を通じて知識(頭)、そして合宿やイケウチさんのタオルを通じて身体感覚(体)、この両方で理解してもらえて「これこそが我々が大事にしたいものだよね!」とお互いに握り合うことができれば、それで9割はうまくいったようなもの。

あとはもう絶対に崩壊はしないわけだから、そこからは淡々と僕らは僕ららしくオーガニックな成長を目指せばいい。

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で、今回ふと気づいたのは、トークンを用いるとその応用みたいなことができるなあと。

具体的には一体どういうことか?

つまり、他のコミュニティのユーティリティみたいなものを、自分たちのサロンメンバーに対して、トークンを贈与したり貸与したりすることによって、それをサロンの「参加特典」みたいにすることもできるわけですよね。

これが心底すごいことだなあと思いました。

ここが今日、一番強く強調したいポイントになります。

これまで、参加特典って、基本的には自分たちのコミュニティ内で、すべて内製し用意をしなければいけなかった。

でもトークンだったら、その会社なり代表者なり、もしくはコミュニティなりが保有しているトークンを参加メンバーに対して、一時的に貸し出すこともできてしまうわけですよね。

そうすれば、そのトークンを持っている人間のみが享受できる他のコミュニティのユーティリティ(特典)を味わうことができる。

そして、そのメンバーが得られた体験がまた自分たちのコミュニティに対して、プラスに働く可能性があるわけです。

もし今後、たとえばaudiobook.jpさんがトークンを発行して、そのトークン保有者特典として「オーディオブックの聴き放題プラン」が与えられるとすれば、そのようなトークンをサロンメンバーに貸し出せば良い。

そうすれば、サロンメンバーはサロンに参加してるだけで毎月無料で聴き放題プランを享受できるようにもなったりするわけです。

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つまり、メンバーさんからしても、ものすごくありがたいはずなんですよね。

もしこれを、自分で自力で、そのトークンコミュニティに参加しようとするとなると、まずはまとまったお金が必要となります。

さらにそのために、必死で稼いで貯めたなけなしのお金を、ボラティリティが激しいところに投じなければいけなくなる。

そんなの怖くて、普通は買えません。

万が一、買えたとしても、ずっと値動きを気にすることになる。それだと本末転倒です。

また、先日のブログでも書いたように、資産がまだあまり多くない状態のタイミングにおいては、何か私生活において不測の事態が起これば、値崩れしてしまっているタイミングにおいても強制的に売らなければいけない局面なんかもやってくる。

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ただ、一方で長期保有をしていれば、基本的には値段が上がっていく可能性は高いわけです。

だったら、そのリスクをまるっとこちら側(つまり企業やコミュニティや、僕個人)が負担できれば良いんじゃないかと思うのです。

つまり、トークンを保有していることで得られるユーティリティの受益者と、そのトークンの保有リスクを追うべき負担者が分けられるということなんですよね。

これって今までは不可能だった。なぜなら、個人のアカウントの課金履歴にすべてが紐づいてしまっていたからです。

将来性のあるプロジェクトにトークンという形で投資をしつつ、さらにその「権利」さえも死蔵させることなく貸出できるんですから、なんとありがたいことか。

宝の持ち腐れ状態を「分配」することで、見事に活かすことができる。

そうすると、若者支援みたいなこともできるわけですよね。

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Wasei Salonの場合、月の会費が2,000円に満たないぐらいですし、学割プランならその半額の1,000円切るような状態。

さすがに、その金額を払えないというような方はいないはず。

でも、それだけ払えれば毎月数万円〜数十万円分のトークンを保有していないと得られない体験やトークンそれ自体が得られるわけです。

まさに、けんすうさんのコラムなんて、きっとそれだけの価値は間違いなくあるものになる。これも体験の「再配分」と呼べるはずです。

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そして三方よしの構造も同時に作ることができる。

具体的には、本人は参加して経験を得て「自己投資」をすることができる。

トークン発行者はトークンが売れていくし、メンバーに貸出期間中は売られることなくずっと長期保有してもらえるメリットなんかもある。

トークン保有者は、経験したメンバーが増えて視座が揃い、サロンが活性化するわけですし、長期保有でトークンが値上がりしていく可能性さえあります。

目減りする一定のリスクさえ享受することさえできてしまったら、お金が増えたうえで、さらにメンバーが学習する機会を提供できてしまう。こんな素晴らしいことはない。

トークンの登場により、これからはそんな交換留学みたいなことも、本当に簡単に行えるようになるんだと思います。

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そもそも、生きることや「はたらく」ことのむずかしさは、自分という人間はひとりしかいなくて、1日の時間も24時間と有限であること。

「もしいま自分が20代だったら、このチャンスに飛びつくだろうな、でも今の自分にはもっと大事なことがある」というときに、見送るしかないものがたくさんある。

一方で、そんなやる気のある若手はトークンを手に入れるだけの資産を用意できない。

だからこそ、ここがうまくつながって、自分のかわりに自分のサロンの有志のメンバーに参加してもらうことができたら最高だなあと思うわけです。

結果的に、お互いがお互いの「役目」をそれぞれが果たすことで、サロン全体の価値も増大していくはずですから。

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もちろん、ここには不安要素もたくさんあって、明確に貸出の期間の定めを設けたり、サロンを退会する際にはちゃんと返してもらうなどしないといけない。

そして当然、ちゃんと返却されないリスクもあるけれど、それはそれで、正直いいと思っています。

それぐらい信頼に足るメンバーを最初から集めればいい話ですし、本当にお金に困って現金化してしまった場合には、その時はその時です。

本名も電話番号も住所も、ありとあらゆる個人情報が運営側に握られていてもなお、それでも行方をくらましたら、それだけの理由や原因があったというわけで、それも何もかも全部まるっと含めたうえでの信頼関係を僕は構築していきたい。

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ということで、僕は初期でほとんどタダみたいな金額で手に入ったトークンはドンドン積極的に有志のWasei Salonメンバーに配りつつ、有償で手に入れたものは贈与したり貸出をしたりしつつ、他のコミュニティのユーティリティなんかも、うまく活用していくことができたらなあと思っています。

オンラインコミュニティの次の形は、案外このあたりにあるように感じています。

良い意味でリスキーでボラティリティが高い空中戦が、これから一気に繰り広げられるだろうと思うからこそ、

その下で、地に足のついた穏やかな空間を丁寧に創造していきたい。

そして、若手人材の成長もしっかりと見守っていきたい。

それは年齢が若いというだけではなくて、これからチャレンジをしよう!と決意を固めた人たちや、「わたしの一歩」を踏み出そうとしているひとたちのことでもあります。

そのうえで、おかえりなさいと、いって参ります、の空間を改めてつくりたい。


いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。