「自分の持ち味や強みを活かして、社会的に成功したい」

人間なら誰しもが願うことです。

そして、その背景には必ずひとつやふたつ何かしらの成功体験が存在します。

「子供時代に親に褒められた」

「学生時代に学校で一番得意だった」

「社会人になって道に迷っていたとき、これが自分を救ってくれた」などなど、


その理由は人によって様々です。

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成功体験の片鱗に触れたことがあるという理由だけで、人はいつまでもそれに固執してしまう。

自分自身が、自分の強みに必死でしがみついてしまっている状態です。

例えば、近年であれば若い世代が「インターネット(SNSやYouTube)を使って勝たなければならない」と固執するのは、わかりやすいところかもしれません。

また古くからある流れとしては「必ずこの資格試験に合格して、この職業で成功しなければならない」や、

「自分たち夫婦の子供を産んで、幸せにならなければならない」などもその一例かと思います。

でも、その方法もあくまで手段のひとつに過ぎず、他のアプローチからでも自分が人生において到達したいと願っている高次の目標には到達できるかもしれません。

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さらにもっと視野を広げてみると、多くのひとは、「日本という土地で成功しなければならない」という思い込みが強いかと思います。

でも、日本以外にも市場はたくさんある。

「日本人である」という自分の強み(特性)に、あまりにも無自覚にしがみついてしまっている状態だと言えるかと思います。

このように考えてくれば、本来大切なことは、

「いま波はどこにきているのか」を冷静になって客観的に判断すること。

そして、本当に自分が到達したいと思える高次の目標も同時に明確にしていくこと。

さもなければ、上述してきたように、自分の強みによって自分が殺されかねないから。

しかし、多くのひとは、全く逆のパターン「手段には徹底的にこだわり、最終目的は曖昧なまま」ということがあまりにも多いです。

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今、コロナの影響で、全人類が同じタイミングで立ち止まり時期を迎えています。

自分がこれまで、何で勝たなければならないと思い込んできたのか、それを改めて考えてみるのには絶好のチャンスだと思います。

ただ、この残り時間もきっと少ないはず。

ワクチンも開発され始めて、少しずつ着実に経済も上向き始めています。

また時計の針が進み始めれば、無自覚のまま、しがみつく状態が訪れてしまうでしょう。

そんな風になるまえに、今日のお話が何かしらの考えるきっかけにつながれば幸いです。