今朝、こんなツイートをしてみました。

純粋に相手をひとりの「人」として見ればいいのに、仕事になった途端に、相手に決済権があるかどうかだけで判断し始めてしまうから、話がややこしくなり、余計に相手につけ入る隙を与えてしまうと思うのです。

しかもこういうタイプのひとほど、人と人としてのお付き合いを長年続けていると、数年後に思わぬ案件を運んできてくれたりもする。

ゆえに、案件や予算の多寡だけで人を見定めるのは本当に良くないなあと。過去に自分が経験してきたことを振り返ってみても、本当にそう思います。

ーーー

さらに今は「はたらく」の価値観も大きく変化し始めていて、web3の業界の中では「レトロアクティブ」という概念も生まれてきています。

レトロアクティブとは、ものすごく簡単に言えば、DAO(自律分散型組織)の初期の段階から無報酬で活発に活動してきてくれたひとたちに対して、経済圏が大きく広がってきたタイミングで、後から報酬を与えるような考え方です。

このような概念が生まれ始めてきているときに、目先の金銭的なメリットがあるかどうかだけで関係性を継続するかどうかを判断していると、足元をすくわれてしまう。

なぜなら、将来的に得られるかもしれない一番大きなリターンが得られずに、いつも「原因」と「結果」が明確な「小銭稼ぎ」ばかりをし続けることになるからです。

ーーー

そして、ここからが今日のブログの非常に重要なポイントになるのですが、だからといって「レトロアクティブ」を受け取ることを目的に、無報酬の活動に作為的に勤しむのも、それはそれで大きな間違いだということです。

きっと一番理想的な状態というのは、純粋に目の前の出来事にただ全力で楽しんでいたら、なんだか後から恵まれてしまったという状態が理想的。

喩えるなら、日々の行いが良かったからお天気に恵まれたみたいな話で、お天気に恵まれたいから、日々の行いを良くして、徳を積んでおこうという作為的な話じゃない。

お天気に恵まれるかもしれないし、恵まれないかもしれない。その未来の状態は誰にもわからない、それでも徳を積めるかどうか。

ーーー

じゃあ、具体的にはどうすればいいのでしょうか。

目の前の相手をひとりの人間として捉えて、今を全力で楽しむことです。不要な詮索や、出し惜しみはしないこと。

そして、今の自分の置かれている状況を決して「不完全な状態」だと思わないことも非常に重要です。

今の私が不完全だと思うから「もっとお金を!もっと最高の状態を…!」と飢えている状態となってしまい、その姿勢が客観的にも顕著になっているからこそ、上述したような大企業のおじさんに足元を見られてしまうわけですよね。

それは、パパ活やキャバクラで働いている女の子とまったく同じ構造です。そんなひとたちに囲まれてしまっていることを嘆くことは、天に唾を吐く行為と同様です。

ーーー

そうではなく、今を未来のために犠牲にしようとする私を消し去ることだと思います。

たとえ金銭的にうまくいってもいかなくても、今のこの瞬間は唯一無二であり、この瞬間を心の底から楽しんでいるかどうか、それを基準にしていく。

言い換えれば、今この時点において既に自分は完全であるということを明らかにしていくことです。

将来的にあとから恵まれようが恵まれまいが、今の意思決定や行動にはまったく影響を与えないという状況が一番望ましい。

ーーー

より具体的には、無報酬だろうが、1000万円だろうが、「今の自分はこれを絶対にやるだろうな」と思えることだけに淡々と専念していく。

逆に言えば、もしこの仕事が1000万円だったら、自分は相手に何を貢献(提供)するだろうかと考えて日々実践していく。(金額については、自分の1回の仕事に対してリアリティある金額に置き換えてみてください)

ひとりひとりがそんな価値観をもって集まったDAOが、将来的にうまくいかないはずがない。

万が一金銭的にうまくいかなくても、「あー、楽しかったね!」とみんなで笑い合えるような関係性を構築していくことが、本当に重要なことなのだと思います。

ーーー

今このような形で「はたらく」における大転換がやってきている。

ブロクチェーンによって経済活動のすべて(ウォレット)が見られている状態というのはつまり、「お天道様が見ている」という状態が、これから本当の意味でやってくるということ。(ここで言うお天道様はAIかもしれないし、そうじゃないかもしれない)

今ぐらいのタイミングから、「はたらく」における自らのマインドを大きく変化させておくことは本当に重要なことだと思います。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

ーーー
10月に開催されるWasei Salonの体験会はこちら。