先週末、鹿児島県の大隅半島にある小さな町、東串良町に行ってきました。

Wasei Salonメンバーでもある山田智之さんにご招待していただき、「灯台もと暮らし」編集部の立花と一緒に訪れました。

現地では、東串良町の住民の方々と一緒に半日使って「これからの町のあり方」についてディスカッション。

今日はその感想を少しだけ書いてみたいと思います。

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東串良町は、人口6000人ほどの小さな町です。

きゅうりとピーマンが名産品で、町内に大小さまざまな古墳があることでも有名です。

しかし、日本全国の自治体がそうであるように、東串良町も人口減少が進んでいる町。

そんな中、これからの町のあり方について町民のみなさんが一緒に考える勉強会の一環として、僕らが呼んでもらえました。

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今回実際に訪れてみて、本当に良かったです。なにより僕自身が、とっても楽しかった!

こんな書き方をすると、上から目線のように感じてしまうかもしれませんが、町のポテンシャルが凄まじいなあと感じました。

食や自然、歴史など、どれをとっても興味深いものばかりで、なによりもそこに暮らしている「ひと」が素晴らしい。

これまで訪れた土地の中で、これほどまでひとのポテンシャルが高いなあと感じたのは、正直なところ初めてです。

今回出会った町民の方々はみなさん、ひとに優しく前向きで、新しい知見に対して学ぶ貪欲さもあり、町に対する誇りもしっかりと持ち合わせていました。

この方たちが一致団結して、実際に行動し始めたら、この町の様子は2〜3年で一気に変わっていくだろうなあと本気で思いました。

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また、今回の滞在中には、東串良町のほかにも大隅半島のさまざまな名所に連れて行ってもらい、同じくWasei Salonメンバーの馬場みなみさんが地域おこし協力隊として住んでいる地域、錦江町にも少しだけお邪魔してきました。

大隅半島の各所を訪れて、僕の中で一番強く印象に残っていることは、自然と歴史の関係性です。

これまで日本全国のさまざまな自然をこの目で見てきましたが、これほどまでに「日本らしさ」を感じる景色を見たのは初めてです。

本州の気候風土でありながらも、南の島も近く、高温多湿な気候なため、苔がより鬱蒼としていて、「ザ・日本」という感じ。

わかりやすい例で例えると、ジブリ作品『もののけ姫』の世界が、そこら中に広がっていました。(あの作品のロケハンした場所が、鹿児島県の屋久島なので当然と言えば当然。)

しかも、古墳が代表するように地方豪族から始まる長い歴史も共に存在しているため、ただひたすら自然が豊かな状況ともまた異なります。

そこにしっかりと、自然との共生の歴史が感じ取れるんですよね。

この自然背景があったからこそ、この土地の文化が長い歴史の中でじっくりと育まれてきて、独自の発展を遂げ、さらにそれが日本全国の文化に強く影響を与えていったこともよくわかる。そんな光景が至るところに広がっているのです。


この辺りのお話をこれ以上書き始めてしまうとドンドン長くなってしまうので、また別の機会に改めて書いてみたいと思います。

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なにはともあれ、大隅半島に位置する東串良町や錦江町は、これからの発展がとっても楽しみな町でした。

この新型コロナの騒動がひと段落したら、ぜひまだサロンメンバーの皆さんとも一緒に訪れてみたい町です。

今回、アテンドしてくださった山田さん、馬場さんにはこの場を借りて改めてお礼の言葉を伝えたいです。本当にどうもありがとうございました。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、鹿児島県の新たな魅力が伝われば幸いです。