「自分を変えたければ、時間配分を変えろ、住む場所を変えろ、付き合う人を変えろ」
大前研一さんが一番初めに語ったとされる、自分を変えるための有名な方法です。
この3つに付随して、僕は近年の場合、仕事や生活で使うスマホやPCの中にあるツールやアプリなどを乗り換えことも、この3つと同じぐらい人生を変える可能性を秘めているのではないかと思っています。
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わかりやすいのは、たとえばタスク管理アプリ。
初めは誰もがまっさらな状態から使い始めるわけですが、使い続けているうちに、自然に自分のクセのようなものが生まれ始める。
それはちょうど、住み慣れた家のように変化してきます。
このとき、アプリの中を棚卸ししたり、運用方法を変えてみたりすると、家の中を模様替えするような効果が得られる。
さらにもう一手間加えて、そもそも使っているアプリ自体を乗り換えてしまって、またゼロからはじめると、家を引っ越したようにガラッと気分を変えることにつながると思うのです。
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そもそも、スマホやPCの中にあるツールやアプリって「人の可能性を拡張」してくれるものです。
物理的に言えば、車やバイクのような乗り物に近い感覚。
それは良い面も悪い面もどちらも含んでいて、自己の可能性を拡張することもあれば、アプリが目指している世界観に自分が引っ張られてしまうこともある。
車にたとえると、特に意識していないにもかかわらず、自然と通うお店がロードサイドのお店に限られることに非常に近い。
だからこそ、そのツールやアプリが、自分が進みたいと願う方向性にちゃんとサポートしてくれるものかどうかを、実際に使いながら見定めていく必要があるのだろうなあと。
さもなければ、自分が「使っている」と思っているそのツールやアプリに、自分自身が「使われてしまう」ことになってしまうから。
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きっとここまで読んできてくださった方の中には、「そうそう!だから自分は2年ごとに必ずスマホとPCを買い替えている」という方もいるはずです。
でも、ハードを乗り換えること自体は、現代においてリセット機能をあまり持たないと思っています。
スマホというハードは、もはや箱のようなもので、それは家の外壁やインフラ(電気ガス水道)をリニューアルすることに非常によく似ている。
たしかに快適にはなるけれど、実際の生活習慣はあまり変化していないというような。
ハードの交換からも似たような効果を得たい場合は、乗り換える際に「バックアップから復元しないこと」が重要。
過去の習慣に頼らず、またゼロから組み直すことで、初めてそこにリセット効果や棚卸し効果が得られるのだろうなあと。
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いま現在、僕はバーチャルな世界だけでなく、実際の生活においても「無拠点生活」を実践していて、頻繁に滞在するホテルを変えたり、地域ごと移動したりしています。
この住まいにおけるリセット効果と同じ効果か、それ以上の効果が、デジタル環境の抜本的な変革には含まれているなあと感じたので、今日のブログにも書いてみました。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。
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