昨日は、「グリーンズの学校」に登壇させていただきました。

参照:グリーンズと共に学ぶ「メディアの教室」 | グリーンズの学校 http://school.greenz.jp/class/201907media/

今日は、事前にいただいた質問でつくっておいたメモを公開。

昨日は、結果的に受講者の方々の生の質問に答えることに集中したイベントになったので、お話していないこともたくさんあるかなと思います。

昨日のイベントに参加した方も、そうでない方も、今日のメモが何かしらの参考になったら幸いです。

以下、メモ書きになります。

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【今回の問い】いい記事が生まれる編集チームをつくるには?

■ひとりで孤軍奮闘してブログをするところから、チームで発信して活動を広げていくことの面白さと苦悩は?

面白さは、自分の書いた記事が多くのひとに読まれるよりも、メンバーの記事がより多くのひとに読まれることの方が嬉しいこと。達成感が共有できるから、喜びも何倍にも膨れ上がる。

苦悩は、マネジメントの難しさ。人を育てることの難しさ。資金繰りの難しさ。

■鳥井さんが関わっている編集チームの現在地(メンバー構成や役割など)

灯台もと暮らし、Wasei Salon、イケウチな人たち、Wednesday Style、SUSONOそれぞれに編集(運営)チームがある。

大体3名〜5名ぐらいが主要メンバーであることが多い。そこにライター・カメラマンなどスポットで協力してくれるひとも含めて10名〜15名ぐらい。

流動的で被っているメンバーもいるし、そうじゃないメンバーもいる。必ずしもWaseiのメンバーとは限らない。

■今の形(メンバーや環境なども含めて)に至った経緯は?

「偶然」としか言えない。選んできたというよりも、自然と集まった、という表現に近い。

ただ、ブログ「隠居系男子」や「灯台もと暮らし」が起点にあることは間違いない。

仕事は「視座を共有できるひと」たちと一緒に取り組みたいと思っている。なぜなら「視座のすり合せ」が一番コストと労力がかかる部分だから。

具体的な方法としては、自分自身に対して嘘のない表現を淡々とし続けることが大切。

参照:「視座を共有できるひと」に出会うために、自分に嘘のない表現をし続ける。 | 隠居系男子 https://inkyodanshi21.com/blog/14139/



そこに集まってきてくれたひとたちと一緒に何ができるのかを、楽しみながら考えていくことが大切だと考えている。エンジニアリングではなく、ブリコラージュ方式で。

参照:ボトムアップ型のDIYでつくりだす。なぜブリコラージュ的な発想が、いま重要になってきているのか? | 隠居系男子 http://inkyodanshi21.com/wasei/8679/

■メンバーとのコミュニケーションやチームづくりにおいて大切にしていることは?

「信頼」はするけれど、「期待」はしないが大前提。

参照:「信頼」はするけれど、「期待」はしない。 | 隠居系男子 http://inkyodanshi21.com/lifestyle/5803/

「結果を出すことが求められる関係性」で繋がることは、なるべく避ける。

それよりも、結果を超越した関係性になれるように。

「あなたと一緒につくりたいから、つくる。その結果として、どんな結果になっても構わない。」

そう思える関係性をしっかりと構築できるかどうかがカギになる。

参照:「純粋な好奇心から生まれる得意で貢献してくれたら嬉しいよ」って言い合える関係性。 | Wasei Salon https://wasei.salon/blogs/ebea4a2fed7e

https://twitter.com/hirofumi21/status/1163725066447704064

参照:「上手い素人」と「ヘタなプロ」の違い。 | 隠居系男子 http://inkyodanshi21.com/lifestyle/6721/

「期待」が起点になると、失敗したときに他者(チーム)を呪ってしまうようになる。

それはちょうど「就職活動」にミスした子供が、「この大学に行け!」と諭してきた親を恨むように。

自分で選んだ道なら、たとえ失敗したとしても、親に責任転換しない。自分の責任で、また次の人生を歩んでいける。


その姿を見守ることが大切。

■外部で参考にしている編集チームがあれば教えてください。それはチームビルディングだけでなく、コンテンツを生む環境づくりや、マネタイズ手法でもOK。

ひとつはスタジオジブリ。特に高畑さん、宮崎さん、鈴木さんの関係性が大好き。ドキュメンタリー『夢と狂気の王国』が好きな映画。

最近は『水曜どうでしょう』のチームづくりも参考にしている。大泉洋さん、ミスター(鈴井さん)、藤村さん、嬉野さん。4名の関係性はブリコラージュそのもの。


■これからの時代におけるメディア編集チームのあり方とは?

お互いに束縛し合わないこと、逆に独立する勇気を与えること。

相手が自分や他のメンバーに依存することなく、独立できるように促す。その上で一緒にいることを選ぶこと。

参照:上司の役目は、独立する勇気を与えること。 | Wasei Salon https://wasei.salon/blogs/dc1fef85ae75

チームだからといって、常に一緒にいる必要はない。それぞれが、それぞれのチームに複数所属するのが当たりまえの時代がもう来ている。

それぞれがソロクライマーでありながらも、他者に共感を寄せ合うことができる関係性が大事。

参照:明日会社がなくなったとしても、一人で生きていけるだけの能力を持って欲しい。 | 隠居系男子 http://inkyodanshi21.com/wasei/7646/

ワークショップ:「純粋な好奇心から生まれる得意でチームに貢献してもらうために、私たちができること。」

エンジニアリング方式ではなく、ブリコラージュ方式で、そこにいるメンバーとチームワークを高めていくときに、どんな環境、どんな仕組み、どんな声がけをし合えば、チームはより健やかに発展していくのか?を考えてみましょう。

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事前に準備した内容は以上となります。

昨日のイベントでは、受講生のみなさんがとっても真摯に聞いてくださって、感想や意見などもたくさん飛び交い、僕自身も学ぶことがとっても多かったです。

こんな貴重な機会を与えてくれたグリーンズのみなさんには、本当に心から感謝しております。

「グリーンズの学校」は定期的に開催されているようなので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

参照:まなぶ × つくる × かんがえる、グリーンズの学校 http://school.greenz.jp/