昨日、「100分de名著」の『力なき者たちの力』(ヴァーツラフ・ハヴェル著)を観ました。
NHKオンデマンドは、3月から特選・見放題の区切りがなくなり、全て一括の料金で観られるようになり、最新作もすぐに観ることができるようになりました。
こちらは、2020年2月放送で特集された名著になります。
参照:100分de名著 ヴァーツラフ・ハヴェル“力なき者たちの力” 第1回「“嘘(うそ)の生”からなる全体主義」 -NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019096857SA000/?capid=sns002
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今回はいつも以上に、政権批判や世の中の風潮に対して疑問視する回でした。
正直、僕個人の意見としては、この番組が政治闘争には巻き込まれて欲しくないので、あまりこの方向性は嬉しくはないのだけれど、
やっぱり、時代にドンズバにハマっている内容だなと思いました。
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特に、僕が刺さったのは以下の部分です。
ー引用ー
寄る辺なさや疎外を感じ、世界の意味が喪失されている時代にあって、
このイデオロギーは、人びとに催眠をかけるような特殊な能力を必然的に持っている。
さまよえる人びとに対して、たやすく入手できる「故郷」を差し出す。
ー印象終了ー
また、このような「たやすく入手できる故郷(居場所)」を得るために私たちが支払う対価として、3つの対価が存在する。
それが「理性」「良心」「責任」の3つの対価だと、著書のハヴェルは主張します。
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これは、現代を生きる僕らにとっても、ものすごく耳が痛い話ではないでしょうか。
政治や企業組織だけに限らず、最近流行りのサードプレイスや、オンラインコミュニティやサロンなどでもそう。
運営する側は、すぐにイデオロギーらしいものを掲げてしまいますし、参加する側も、それをたやすく入手できる「故郷(居場所)」のように捉えて、安易に参加してしまう…。
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「だから、イデオロギーに騙されずに、これらの対価を自ら支払わないようにしよう!」という主張をしたいところではあるのですが、
この主張さえもまた、イデオロギーになってしまうのが、まどろっこしい部分でもあります。
でも、ひとつだけ確かなことがあるとすれば、自分で考えることさえ放棄しなければ、他者のイデオロギーには染まらずにはいられる。
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人は、ひとりでは生きていけません。
必ず居場所を求める。
でも、だからこそ、常に自分で考えることを諦めちゃいけないんだと思いました。
本当の意味で、いつだって「逆らう」姿勢が大切なのだろうなあと僕は思います。
https://twitter.com/hirofumi21/status/1233995436949557248
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このWasei Salonも、ついに100名ほどが集まる大きなサロンとなってきました。
参加してくださっているみなさん、本当にどうもありがとうございます。
昨日(3月1日)から新メンバーが参加し、一発目のタイミングからとても重たい内容になってしまいましたが、
このサロンを運営していく上で、とっても大切にしていきたい価値観だなと思ったので、今日のブログにも書き残しておきました。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。