先日、非常に興味深い質問を受けました。

「鳥井さんは、毎日ブログを書くときに、1日の活力が10だと仮定した場合、どれぐらいの量を費やしているのですか?」

今日はこの質問に対して、自分なりの考えを少し深めてみたいと思います。

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この点、僕らはどうしても仕事や労働というのは、自己の活力を削って行うものだと思いがち。

書店のビジネス本コーナーに目を向けてみても、体力を回復する手段がビジネススキルと同じぐらい所狭しと並んでいますよね。

具体的には、食事、睡眠、運動、サウナ、趣味娯楽などなど。

1日の活力の総量とその消耗数をプラマイゼロにするために、このような本が売れていくのでしょう。

ただ、今日のタイトルにもある通り、僕は仕事の活力というのは、仕事で補えることもあると思っています。

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つまり、上記の質問に対する僕の答えは、10あるうちの3をブログを書くことに費やし、書き終えた後は残り7のように感じる日も確かにあるのだけれども、

一方で、書き終えたあとに、なぜか不思議と活力が13に増加している日もあるのです。

消耗するどころか、逆に新たに湧き出してきて蓄積されていく感覚。

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では、それは具体的にどんな日なのか?

書きながら、何かと繋がった感覚が明確にあった日です。

自分の体力を削りながら書いているというよりは、何かに「書かされている感覚」を感じながら夢中になって書いている。

書き終えたあとの内容を読み返すと、書く前に考えていたものとは全く異なり「自分はこんなことを考えていたのか!」と自分でも驚いてしまうようなとき。

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これはまったく同じことがサロンのオンラインイベントにも言えます。

サロンのイベントは、夜の20時からスタートすることが多いため、活力が既にゼロに近い日もあるのですが、イベントに参加することで不思議と活力がみなぎってくる日がある。

みなさんと一緒にじっくりと対話していくことで、その場の雰囲気が呼び水になって、どこからともなく活力が湧き出てくる感覚。

それは決して「アドレナリン」のような興奮物質による一時的なものではなく、もっともっとじんわりと内側から湧き出してくるようなものです。

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これらの経験を踏まえて、いま僕が強く思うのは、自分の井戸は使い方によってはまったく枯れないのだということ。

定期的に休ませる必要も、外部から調達してくる必要も全くない。むしろ、適切に使えば自然とドンドンと湧き出してくるようになる。

では、どのようにすれば湧き出してくるのか。

それは僕にもまだハッキリとはわかりません。ただ、常に自らを観察し、染み出してくるような湧水に敏感になり、より湧き出しやすくする習慣を探し出し、その習慣を毎日行えるように意識すること。

そして、湧き出す日も、湧き出さない日も淡々と続けること。

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僕が考える「持続可能性(サスティナブル)」とは、保護や管理、制限の方向に向かうのではなく、このように適切に使えば使うほど、自然と湧き出してくる仕組みを見定め、その源泉に合わせて、自己の生活習慣を柔軟に変容させていくこと。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。