でも積極的に公開して、見える化しておいたほうがいいのは、答えよりも既に生まれている「問い」のほう。
あなたが導き出した暫定解と、その生々しさのほうに価値がある。
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なぜなら、その問題提起に対し、ひとは共感するからです。
つまり、あなたが社会をどう見ているのか。
もっと具体的に言うと、社会の事実(カオス)をどう定義して、そこから導かれる課題は何だと判断したのか。
同時代を生きている人間同士でなければ、この問いから生まれる絶妙な感覚は共有できません。
どんなに優れた歴史的な作品であっても、同時代に生きている人間には絶対に敵わないところが、まさにここにあるのだと思います。
ヤンキー文化も、ギャル文化も、オタク文化も、ありとあらゆる人間が生み出してきた文化は、すべてこの問いから始まっている。
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だからこそ、目の前の事象に対し、あなたが首をかしげたときに、すべてが始まり、そこに価値が生まれている。
そして、ともに考え、ともに不思議がる仲間を見つけていくために動いてみることが非常に重要になってくる。
問いを共有して、ともに考える仲間を得られた人同士は、その過程(対話)を通じて、ひとりひとりの考える力を身につけて育んでいく。
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この過程と思える行動にこそ、本当の価値があるのだと僕は思います。
なぜなら、そうすることで、ひとりひとりが何気ない日常生活の中で直面する個別具体的な場面(事象)において、自分で考えて行動するようになるから。
いま自分の目の前にいるひと、隣にいるひととのコミュニケーションが少しずつ変わっていく。
世界はそのようにして初めて、良い方向へと変化していくのだと思います。
決して、著名人や国が定めた「こうすべき」というありがたい答えによって、世界が変わるわけではない。
個別具体的な事象に対して、ひとりひとりの意志のある行動の集合体でしか、世界は変わっていかないのです。
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だからこそ、どんどん問いを共有できる場をつくっていきたいなあと思います。
そのために、それぞれの自己の「見立て」を公開することが安心して行える場をつくっていきたい。
ともに自分の考えを深めていく場としての機能を、このWasei Salonでもより一層高めていくことができたら嬉しいです。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。
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