最近、映画やドラマなどフィクション作品を積極的に観ています。
その中で気づいたのが、今日のタイトルにもある「選択の肯定の仕方」の違い。
大きく分けて、「選択の肯定の仕方」には4つのパターンが存在しているなと気付きました。
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それが以下の分類です。
1.過去も今も、連続性のあるこの状態を肯定する。
(初志貫徹型、最初に掲げた夢を実現するために奮闘する物語。日本人が一番好きなやつ)
2.過去を肯定し、過去に戻ろうとする今を、肯定する。
(「あの頃」を肯定し、あの頃に戻るために奮闘している姿を描く物語)
3.過去を否定し、新たな選択を肯定する。
(過去の自分に後悔し、過去の選択を呪い、もうあの頃には絶対に戻らないと決意して奮闘する物語)
4.過去も今も否定せず、かつ連続性のない今この瞬間を肯定し続ける。
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最近つくられた作品は、国内外問わず、4つ目の選択肢を選ぶ主人公の物語が多いように思います。
この4つ目の選択肢を選んだ場合のハッピーエンドか、バッドエンドを描いている作品がとても多い。
具体的には、主人公の周囲に存在するひとや環境がまるっきり変化して、主人公自身も過去に対する未練や呪いから解放されていく。
その上で、誰も想定していなかったような新たな生き方を獲得しようとします、が、
この時に、それが功を奏し実際に新たな道を歩める場合もあれば、社会にその受け皿(居場所)が存在しないがゆえに破滅していかざるを得ない、のどちらかが待ち受けている。
つまり、新たな希望の形を描くか、新たな社会側の問題意識を描くか、です。
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僕自身が意識的にそんな作品ばかりを観てしまっているのかもしれません。
ただ、この4の目の選択肢を選びとる物語は、とても今日性があるなあとも思います。
なぜなら、きっと現代を生きる多くのひとたちが、1〜3の物語にもうリアリティを感じなくなってしまったから。
それと同時に、この1〜3を選んだ場合には進んだ先がどれも行き止まりだと感じ取っているはずなのです(意識、無意識問わず)。
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311からの10年経過した今、コロナの影響で仕事や生活環境がガラッと変化した今、
これからますます、4の選択肢を選びとるひとたちが現実世界にも増えてくるはずです。
僕は、その選択を全力で祝福したい。
このWasei Salonという空間も、そんな人たちにとって役に立つ場所にしていきたいなあと思っています。
そんなことを考えると今日このごろ。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの気づきにつながったら幸いです。
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