2021年6月3日。
この日、ぼくはパパとなり、家族の規模が2人から3人へと大きくなった。

出産というイベントを迎え、小さな小さな命がぼくと妻の間に誕生したのだ。

56DD1BA6-8FFF-4492-80BA-F88648CB8003-20686-0000177AA530094A.JPG 1 MB
ぼくにとって出産は、はじめて経験する出来事で、妊娠がわかってから何かしらの不安を抱えていたような気がする。

これまでの人生で経験していないに”何か”が、これから自分たちの身に起きていく。その“正体不明であること”に対して感じる「不安」だったように思う。

この不安を払拭するために、まずはひとつでも多くの情報に触れることにした。世の中には数え切れないほどのパパママという経験者がいて、SNSが普及している今、リアルな声を聞くことが一番身近なアクションだった。

また、パパ向けの本や出産に関する本を何冊も読んだ。主観的に書かれているものから、データを用いた客観的なものまで様々だ。

すると、ふと気付いたことがある。

共通して語られているのが、なぜかネガティブ寄りな話ばかりなのだ。「出産は祝いのイベントなはずなのに、なぜ…?」そんな気持ちでいっぱいだった。

その代表的なものが、『産後クライシス』と呼ばれている状況になるという話。

===
「産後クライシス」とは、出産後数年の間に急激に夫婦仲が悪化する現象のことで、2012年にNHKの情報提供番組である「あさイチ」の中で提唱され、社会的に広がった言葉です。産後夫婦仲が急激に悪化したけれども、一時的な現象にすぎず、その後夫婦の努力により夫婦関係が改善する場合もあれば、最終的に夫婦関係が破綻してしまい、離婚に至る場合もあります。

引用:


===


この説明文を読むだけで戦慄する…。
このような本もあり、僕はこれを5回ほど読み返した。(オススメの一冊です)
31CupXR6MmL._SX307_BO1,204,203,200_.jpg 11.12 KB
この本の中でも語られていることで、『愛情曲線』の話がある。

curve_il01.gif 32.07 KB
妻が抱く、夫に対しての愛情は出産を機に下がっていき、出産後のアクションによって、下がり続けるか回復するかが分かれるというものだ。夫の立場からしたら、恐怖でしかない。はじめてこの概念に触れたとき、冷や汗をかいたのを覚えている。

こういった事実やデータに何度も触れたときに、僕は思った。

「このような状況になったら、きっと後悔しかしない…」

それからというもの、「産後クライシスになりたくない…」と、ぼくの中の不安が具体化された。

それはパパというぼくの立場が危うくなることへの恐れではなく、「生涯を共にして一緒に幸せになりたい!」と真剣に向き合ったひととの関係性が壊れることへの恐怖からだ。

結婚も、出産も、一緒に幸せになっていきたいと考えた結果選んだ道だと思う。少なくとも僕はそうだ。

それなのに、毎日怒られないかとビクビクしたり、相手に対して何かとイライラしたり、家にいるのが嫌だったりと、自分自身が望んでいない道を歩み続けることってなんだか悲しい。

誰だって、夫婦間(パパママ間)での分断・すれ違いなんて望んでいないはず。でも、気付いたらそれが起こってしまうことがあるという現実。

ここに何があるのか?
何が分岐点なのか?
自分たちがそうならないために出来ることは何なのか?

当事者のひとりとして、そんなことを考え続けていきたいと思っている。ただ、ひとりで悶々と考えるのではなく、誰かとの対話を通じて考えていきたい。じゃないと、独りよがりな思考が深まるだけだからだ。

ということから、僕がコミュニティマネージャーをしているWasei Salonでこんなイベントを企画してみた。
https://wasei.salon/events/775b1b84fb8c

このnoteに書いたようなコミュニケーションの話、パパママのキャリアの話などを、ざっくばらんに対話するイベントだ。

今回のイベントはサロンメンバーではない方でも、どなたでも参加できるようにしている。当事者のパパママ、これからそうなる方、今は全く当事者じゃないけど興味がある方、ぜひご参加いただけると嬉しい。


ちなみに、子どもが産まれてから約1ヶ月半が経ったけど、家族仲良く過ごせている。これからも仲良しでいたいからこそ、今後Wasei Salonでは定期的にパパママについて考える機会をつくっていきたいと思っている。

ぼくらが大事にしたいことを大事にするために、逃げずに向き合っていきたいから。

それでは。

https://twitter.com/SsfRn/status/1404777075739750400?s=20