最近のFiNANCiEは、ドンドン新しいプロジェクトが参入してきているような状態となってきています。
最初は参加している全員が、右も左もわからなかった状況から、最近は運営者側は少しずつ勝ち筋のようなものが見えてきて、ある程度、共通認識のようなものはハッキリと生まれてきたように思います。(もちろん、それでもまだまだ曖昧だけれども)
言い換えるとFiNANCiEの勝ち筋、そのハックの方法が徐々にハッキリと見えてきた。
だからこそ、最近わかりやすく変化が起きはじめているなあと思うことがひとつありまして、それがプロジェクト運営側から明確に事細かい誘導や指導が増えたなと。
「順路はこちらです」と言わんばかりに、いわゆるカスタマージャーニーのようなあからさまな導線設計がなされ始めているプロジェクトも多い印象です。
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これはたしかに、FiNANCiEプロジェクトの勝ち筋がはっきりしてきているのだから、とにかく多くのひとをまず集めて、その集まった人々に理想的な振る舞いをさせることで全員にメリットがあるのだから、そうやってドンドン誘導したくなる気持ちは本当によくわかります。
実際、それを参加者全員が忠実になぞってさえもらうことさえできれば、プロジェクトは必ずうまくいく。
ただ、なんだか少しだけ、そのようなプロジェクトに対して個人的には違和感があったりもします。
今日はその理由について、少しこのブログの中でも語ってみたいなあと。
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この点、今回のFiNANCiEの場合、前回のNFTブームのときと比較して、本当にド素人みたいなひとたちがたくさん入ってきているから丁寧に足並みをそろえたくなる気持ちはわからなくもない。
そして、これは「カスタマージャーニー」というように、文字通りなんだか「旅」に似ている話でもあるなあと思います。
というか現に、僕らはいま新しいweb3やトークンエコノミーという荒野、そのフロンティアを開拓するような旅をしようとしているわけですから。
そんなときに、几帳面で真面目なひとほど、そうやって「旅のしおり」をつくって一緒に旅する人を楽しませたい!悲しませたくない!と思うのでしょう。
責任感が強い人ほど、メンバーに対して接待しちゃうのだと思います。事細かく旅程と時間配分を決めちゃうようなイメージです。終いには持ち物や着用する服の色や素材さえも指定してくるみたいな状況。
そうやってオンボーディングのところを、ガチガチに固めてしまう。
一方で、そのようにお客様扱いすることは良くないという思想からなのか「これは実験です。起きたことを、起きたように楽しみましょう!」というけんすうさんのところのようなFiNANCiEコミュニティもある。
最初から「旅とはそういうものです」と、完全に割り切っているというようなスタンスです。
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で、もちろん僕は、どっちが正解であるという話をここでしたいわけではないです。そこだけはくれぐれも誤解しないでいただきたい。
旅もそうですよね。前者のような団体ツアーもあれば、後者のように個人の自由旅行もあって、どちらにもメリット・デメリットがある。
僕個人としては、個人旅行のほうが好きだけれど、大事に貯めたお金だからこそ前者のように扱ってもらったほうが安心するというひとがいるというのは、非常に理解できる。
喩えるなら、GWやお盆休みのように1年に1回の大事な連続休暇を用いていく海外旅行に行くのだから、無理をして120点を叩き出して欲しいなんて最初から全く思っていなくて、60点でもいいから「行ってきた!」という証拠、そんな証をつくりたいというひとたちもいる。
実際、それが団体ツアー旅行の醍醐味であり、価値なんだと思います。リスクなんて、できる限り取りたくないというような。
あとは、自分より詳しいひとに、ただ導いて欲しいというひともいますよね。「先生、どうすればいいんですか!教えてください!」という最初から圧倒的に受け身のタイプのひとたちもいる。
だから、そんなひとたちにとって、オンボーディングから、トークンの保有の仕方まですべてガチガチに決められていたほうが逆に嬉しいということも本当によくわかるのです。
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ゆえに、ここで大事なことはいつも語っているように「不一致を防ぐ」ことに尽きるんだろうなあと。
どちらの道であっても、提供側と参加側の不一致がないところがきっと成功していくはずです。
明らかに外国人向けのモールで「はいここで全員お土産を買ってください、オススメは○○ですー!」というようなアナウンスがあったほうが嬉しいひともいれば、自分のこころが動いた瞬間に、町中の個人商店でパッと何かを買ってみるのが好きで、そうやって購入したものを持ち帰り、生涯大切にするひともいる。
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ということで、このあたりで大きく分岐していきそうだなあと思ってきたので、一つ大事な転換点でもあると思い、今日このブログを書いています。
そして、ここからは完全に個人的な私見になってくるんですが、じゃあ一体どちらが成功するのかと言えば、僕はやっぱり結果的には後者なんじゃないかと思う。
逆説的なんだけれども、文化観や価値観、そしてコミュニティとしての規範意識、そんな足並みを揃えていけるのは、後者な気がしているからです。
それは、なぜか?
今回はWeb3文脈であり、その開拓の旅だからです。
お客様扱い、いわゆるカスタマージャーニーを丁寧に設計して、その旅のしおり通りに動いてもらうことは、確かに容易く結果も出やすいのかもしれないけれど、その指揮監督をしているコンダクターでさえも、まったく未知の領域だったりもするわけですよね。
今のところは、それが勝ち筋であったとしても、状況が変わって時間も経過してきたら、一体どうなるのかは本当に誰にもわからない。
つまり、今後何か不慮の事故などが起きた場合に、そこに集まっている人たちが突如クレーマーに変化する可能性もなくはない。少なくとも、言われたままに行動しているひとたちを集めた時に「その不慮の状況でさえも、一緒に楽しもう!」というふうに変化してくれる人たちではない。
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たとえば、ガチホが大事だ!というのは本当に基本中の基本であって、一番の大前提のうえで、あえてこういう言い方をするのですが「ガチガチのガチホ」は違うと思うのです。
本当に大切なことは、ひとりひとりが自分なりの納得感をもって「なぜガチホが大事なのか」をちゃんと腹落ちさせて、自分の意志で持ち続けているというひとが集まっていること、そのコミュニティのほうが強くなるはず。
外形的に見れば、どちらも同じようにガチホしている状況であったとしても、内側から見たときには全く違う景色が広がっていると思います。
言われるがままに、ただガチホをして、更には言われるままにステーキングして、その間に大暴落しました、責任を取ってください、というクレームが来る状況も、すでに目に見えているなと。
だからこそ、積極的に指導や誘導を行うよりも趣旨目的のほうを日々丁寧にシェアして、ひとりひとりの内的動機でもって、行動してもらうことのほうが大事だと思うのです。
ただ、とはいえ現状のFiNANCiEは、Web2.1のようなサービスであり、Web2の鉄板を踏襲しガチガチに固めて、チュートリアルも丁寧に行って、この範囲内で行動をしてください!と明確に導線を定めたほうがいいのかもしれない。
まだまだ、それは本当にわからないタイミングです。
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あと最近、個人的に一番ちゃんと覗いているのは、佐藤ノアさんのFiNANCiEコミュニティになります。
なんでかな?と自分なりに考えてみると、
先日もちょうど、佐藤ノアさんご本人からリブランディングしていく方針がコミュニティ内でアナウンスされたというのも大きいですが、頻繁に書き込みしているポパイさんやたんともさんなどを中心に、コミュニティ内が少しずつ活性化してきて、とても楽しく理想的なFiNANCiEコミュニティの活動が、ここで育まれてきているように思います。
まさに「推し活2.0」のような様子。その誕生の瞬間に、いま自分自身が立ち会っているんだ!という実感を持てるんですよね。そしてこの体験自体が本当に何よりもおもしろい。
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これを自ら体感しながら思うのは、きっと初期にコミュニティメンバーを集めすぎないほうがいいのでは?というターンが、今年の後半ぐらいには来ると思っています。
というのも、ほかのコミュニティを僕が覗かない理由は、あまりにも流れが早すぎること。そして投機勢と本当に楽しんでいる人たちの見分けが、全くつかないこと。
どんな人達が参加しているのかが、ある程度ちゃんとわかって、コアメンバーがしっかりと活動している状態が見える場所のほうが、急速ではなくとも、健全に成長していくような気がしています。
オンラインサロンのときもそうでしたが、そのトレンドがやってきた当初は参加人数と売上がすべてで、その数字ばかりをみんなが競い合っていたんだけれども、結局、オンラインサロン自体が成熟市場になったあとには、そうじゃなくて価値観や文化感をしっかりと作り出せていて、キャンプファイヤーではなく焚き火が続いているところが結果的に長く続いています。
ゆえに、FiNANCiEも、初動の人数の多さじゃないよね!集まっている人々の質が大事!というトレンドも今後間違いなくやってきそうです。
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このように、現状様々な実験が一気に生まれてきているFiNANCiE。
そして主宰者の性格のようなものもハッキリと出始めてきているように思います。
今後のFiNANCiEの発展がますます楽しみです。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。
2024/03/06 21:12