Wasei Salonアドベントカレンダー12月19日を担当させて頂きます。
思い返せばあっとゆうまに過ぎ去った不思議な一年。
人生初の会社員となり過ごした一年でもあった。
内省が深まった年でもあったので、過去も含めて振り返ってみる。
高校と専門学校は(親に黙って)2度の中退。最終学歴は通信制で取った高卒。
職歴は30種類ほどを転々とするジョブホッパー
(家族内での当時のあだ名は「尻切れトンボ」)。
自分は社会不適合者なんじゃないかと、
自信を無くしながら生きてきた26年間。
ただ、そんなコンプレックスを払拭する、
新たな幕開けの一年でもあった。
ざっくり過去の一部を振り返ると、10代後半から20代前半までダンスクラブやラテンバーなどundergroundな世界をバーテンとして生きる日々を経て、怪しい商売やカジノに手を出したり、サラ金数社から借金を背負ったり、宗教施設で修養する日々もあった(笑)
そんな日々を経て、50年来続く家業の宿泊施設をひょんなきっかけで継ぐことになり、2年ほど運営に携わって海辺の小さな宿を切り盛りをしていた。
しかし、家族経営の中小零細企業にずっといると自らの可能性に蓋を閉じてしまうような気がして、先代の祖父母とハードに喧嘩したのをきっかけに飛び出した。それからとゆうもの、半ば独立と強がって言いつつ人のご縁であらゆる仕事を頂きながら生きる日々を過ごしていた。
それからとあるきっかけで副業的に携わっていた仕事に本格的に関わることになり、2年前に上京しジェットコースターのような日々を経て今に至る。
人生初の会社員になったのは、業務委託で関わっていた仕事の立場の変化を機に昨年秋にお声がけいただいたのがきっかけ。
上京してから今までに関わった仕事は、ニュージーランド在住の執筆家/森の生活者の四角大輔さんのマネジメント/ディレクションや、4カメ&スイッチャーを活用したライブ配信の撮影/ディレクション、会社の広報など。
以前の自分からは想像もしたことない全てやったこともない仕事。
だけど、関わる皆さんの愛あるご指導を受けながら、得意のリサーチ力と溢れんばかりの知的好奇心を活かし、はじめて経験することも独学で学びつつ、なんとか今までやってこれた。
生きづらい世の中に以前まで感じていたけれど、自らの世界は自らの認識で創り出している事に気づいた瞬間、世界を覗くフィルターが劇的に変わり、より色鮮やかでぬくもりに包まれた世界の存在に気づけるようになった。
そして、そのフィルターを変えるのにまず重要なのは、「睡眠、食事、運動」といった基本的な生活習慣の中で、本来備わった感覚を研ぎ澄ますこと。数年前までのundergroundな世界での昼夜逆転生活を経て、「修行僧」と身近な人にいわれるほどの健康オタクへと変化した今そう悟りました(笑)
そんな自身の変化の体験を経て思うことがある。
「SDGs」や「社会課題の解決」といった言葉を仕事柄よく耳にするし、使わざるを得ない時もあるけれど、そもそも問題の根本原因は外には存在していなくてそれぞれの内にあるということ。
世界の中にいるひとりの自分ではなく、「この世界を開いてるのは自分なんだ!」という意識になれば、身に起きる全てのことを自分ごととして鋭敏に感じ取れるし、自らの変化から世界の変化がはじまることを意識できる。
来年も今まで以上に「ストリートで学ぶ」という姿勢は忘れずに、自らの変化で関わる人や社会に良き風を吹かせる存在になれたらと思う。