さまざまな自己啓発本の中で語られている「妄想円卓会議」。

たぶん、僕が初めて知ったのはナポレオン・ヒルの著作の中だったと思います。

参照:オーディオブック版『思考は現実化する』 https://audiobook.jp/product/237294

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妄想円卓会議とは何か?

簡単に説明すると、自分の頭の中に歴史上の偉人たちを一挙に集めて、自分はファシリテーター役としてそこに参加し、議論を戦わせてもらい、「いったいこの目の前の課題にどう立ち向かえばいいのか?」を妄想してみるという手法です。

自分が敬愛している歴史上人物なら、誰を参加させても構わない。なぜなら徹頭徹尾、自分勝手な妄想だからです。

時代や国も関係ない、有名無名も関係ない。

極端な話、坂本龍馬でも自分のおじいちゃんでも、自分が敬愛している人物であれば誰でも良いわけです。

人によっては、アニメやフィクションの登場人物を参加させるという方もいるでしょう。

そこで、徹底的に議論をしてもらい、その円卓会議の中で決定したことを、リアルの自分が淡々と実行していくという方法です。

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思うに、自分の意思決定に「自分らしさ」なんてものは本来存在しないのだと思います。

少なくとも僕はそう捉えている。

強いて言えば「誰を、その円卓会議に参加させたいのか?」。

それぐらいしか、自分の意思決定を差し挟む余地はない。

逆に言えば、それこそが「自分らしさ」なのかもしれません。

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この点、昨年から今年にかけて僕は『100分de名著』という番組を全て見終えたのですが、これが自分にとって、とてつもなく大きな財産となっています。

その理由は、この妄想円卓会議に呼べるメンバーが一気に増えたからです。

ゲーム好きな人にわかりやすいと思うのですが、ファイナルファンタジーのパーティーを組むような感覚にも近いです。

このパーティーに参加できるメンバーが増えれば増えるほど、多様な意見(強み)を取り入れて、また新たなダンジョンに挑戦できるようになっていく。まさにそんな感覚です。

そして、歴史上の人物を学ぶ意味は、これに尽きると思っています。

最近僕は『平清盛』にハマっていて、平清盛がまた新たなメンバーとして加わりました。

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いま、この混乱した社会の中で、自分らしさを求めすぎて「自分らしさって一体なんだっけ…?」と迷子になってしまっている方には、ぜひ試してみて欲しい方法です。

今のような緊急時ほど、今回ご紹介したような方法が有効に働くときはないでしょう。

まさに映画『シン・ゴジラ』の中に出て来る「緊急対策本部」のようなものを自分の頭の中にもつくってみる。

そして、そこに歴史上の誰を招集したいのかを、ド真剣に考えてみる。

そうすれば、自分にとって最適な答えが自然と見つかって来るはずですよ。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。