今年の4月、フィルムカメラを買った。
僕にとってこの4ヶ月。パシャパシャと音を立てるのはナイトプールではなくお気に入りのフィルムカメラだった。



ゲストハウスに来てくれたカメラマンの方が丁寧に教えてくれて、おすすめをメルカリで購入。
4000円だし、失敗しても位の気持ちで買って届いたそれはとてもきれいな状態だった。
僕のもとにやってきたのはCANONのEOS630、1989年(平成元年)4月に発売されたフィルム一眼。
時を超えた物との出会いに浪漫を感じ、思いを馳せることが大好きな僕にとって、発売から30年以上の時を超えてやってきた、10個先輩のフィルムカメラは僕がまだ知らない世界を写し出してくれるんじゃないかってワクワクさせた。

そうしてこの4ヶ月、パシャパシャと撮り続けることフィルム20本近く
お金がなくケチな性格の僕は36枚撮りしか使わないので、36×20で720枚くらいの写真がこの世に生まれた。現像するため行くカメラのキタムラのおばちゃんは名前を覚えてくれるようになった。

これまで液晶に写る写真しか眺めたことがなかった僕は、光に透かし色が反転しネガで見える手触りある写真がとても愛おしかった。
そんな写真たちの行き場を作ってあげたいと思って始めたのが、このブログでもある。

撮った写真をすぐに確認することが出来ず、フィルムにも現像にもお金がかかる。なんて不便なものなんだと思いながらも、
一枚にかける思い、一瞬一瞬の大切さ、撮りたいように撮れた喜び、うまく撮れなかったという自由さ、なんかいい感じになってくれるという優しさ、
シャッターをきり、ハロゲン化銀が反応してデータになるまでの過程に多くのことを教わった気がする。

デジタル一眼やスマホのカメラで写真を撮っていても気づかなかった感覚。
それを具体的に言語化できているかと言われればまだまだなのだが、
物質を介してまで切り取りたいと思える瞬間に僕はこれからどれだけ出会えるだろうか
楽しみでしかたない。

インスタ映えなど誰かに求めることではなく、自分の内側に後から問いかけてくれるような
そんな優しいフィルムの魅力に惹かれていく。