一昨日の夕方は、突然の大雨と共に雷が鳴り響いた。
その日の夜は星が綺麗で、水面には月の光が揺れていた。

昨日は、現在製作中のLEGITの羽織りの生地を急遽買い足しに石井織物に行った。
石井織物は77歳のおじいちゃんがたった一人で生地を淡々と織っている工場。
石井のおっちゃんの話は長いが面白い。
夏だねなんて話してたら

「昨日雷がなっただろ、雷が鳴ったら梅雨が明けて夏になったっていう合図なんだ。」
って教えてもらった。
機械の不調は音でわかるんだっていつも言ってる石井さん
季節の変わり目も音でわかるんだなって思って面白かった。

そんなこんなで今日、8月1日
テレビやインターネットの中ではいつもの夏とは少し違うような
しかし、蝉の声に耳を傾け、海や山、空を眺めれば何も変わっていないような
そんな夏がきた。

今年の夏はどこか、今年も夏が来た。という感覚より、今年の夏が来たという感覚が強い。
2020年夏、東京を舞台に世界中が熱狂するオリンピックという世界線は来なかった。
3.11の時は九州に住んでた小学生で何もわからなかった僕はこの春はじめて
いつも通りの日常などほんとうにないのかもしれない、そんなこと実感した。

時代は平成から令和へと変わり、さあこっからだと深呼吸をし走りだそうとした、その時だった。世界は変わった。
それでもこうして夏はきた。

きっとこの2020年というターニングポイントは、きっとこれからも話題になるのだろう。
そんな2020年の夏に僕は何を考え、何を思い、何を感じていたのか、こうしてログとして残していけたらいいな、なんて思っている。
なかなか続かない性格でこうして続けたいなと思うことに関しては始めるのが少し怖いが続かなかったらいつもと違う夏のせいにしてしまおうと思う。