僕は普段からNHKオンデマンドをフル活用しています。

数年前にネット断捨離を行い、NetflixやAmazon primeなどのサブスク関連はすべて解約してしまっても、NHKオンデマンドだけは今もずっと契約し続けています。

特に、「NHKスペシャル」「100分de名著」「英雄たちの選択」「ヒューマニエンス」あたりは必ず観ている番組です。

NHKオンデマンドを活用せずに、どうやってこの世界のことを理解すればいいのか、その方法がもはやわからなくなってしまうほど。

それぐらい自分にとっては、オーディオブックと並んで、かけがえのない情報源のひとつとなっています。

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この話を他人にするといつも「自分も観たいとは思うけれど、その時間が捻出できない」という返答が返ってきます。

この点、上述したような番組は倍速で観るのが鉄則だと僕は思っています。

NHKオンデマンドには、Netflixのように倍速再生機能は最初から付いていませんが、Google Chromeの「Video Speed Controller」というプラグインを使って再生すれば、倍速再生も可能。

僕も普段は2倍速以上で観ています。60分の番組も30分程度で観終えることができる。

詳しくは「NHKオンデマンド  倍速」でググってみてください。

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そうすると、今度は必ず「映像作品を倍速再生で観るのはいかがなものか?」という声が上がってきます。

しかし、今日ここで改めて主張したいことは「等倍原理主義に陥るな」ということです。

「製作者の意図をちゃんと尊重しろ」というのは、確かにその通りです。

でも、それ以上に大切なことは、目的を持って映像作品を観ることだと僕は思っています。漠然とダラダラ観ることで、製作者のメッセージを何も吸収できないことが一番よろしくない。

具体的には「この番組(作品)から自分は一体何を学びとりたいと願うのか」をしっかりと考えながら観ること。

情報なのか、体験なのか、あらすじなのか、もしくはもっともっと別の知識なのか。

情報であれば、自分にとってちょうど良い負荷のスピードで観ることは必定でしょうし、体験であれば、必ず等倍で観たほうがいいでしょう。

そうやって、ひとつひとつの映像作品ごとに向き合う姿勢がしっかりと自分の中で定まってくると、3時間あるような余白の多い映画でも、同じように目的を持ってゆっくりと等倍で観ることができるようになる。

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以上のような理由から、世間に蔓延する大きな声に流されて、等倍原理主義に陥るのも、それに反して倍速原理主義に陥るのも、どちらも違うと僕は思っています。

自分の中に明確な基準持ち、その目的に合わせて緩急をつけていく。1日の時間は24時間しかないのだから。この時間の使い方、その戦略がそのままあなたの人生になる。

映像作品は、受動的なメディアであり、流しっぱなしにもできるからこそ、あえて集中して観ないと置いていかれるぐらいのスピードでサクッと観る。

逆に座って集中して読まなきゃいけない本のような能動的なメディアほど、音声を使って散歩しながら、移動しながら「ながら聴き」でドンドン時間を見つけて聴いてみる。

このお話は、F太さんと一緒に先日「オーディオブックカフェ」内で熱く議論したので、ぜひ合わせて聴いてみてください。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。