一方で、同じく動画サービスのNetflixは、そこそこ観ているほうだとは思いますが、本当に観たいと思ったコンテンツがあるタイミングだけ課金するようにしています。
そして、特定のコンテンツの特定のシーズンを観終えたら、すぐ同月中に解約するようにしています。
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一般的には、YouTubeはスキマ時間で結構たくさん見ているにもかかわらず、もったいないからという理由でYouTube premiumには課金せず、
Netflixは日々の仕事に追われて、なかなかみる時間がないにもかかわらず、毎月課金しつづけているという方のほうが多いのではないでしょうか。
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なぜ、僕がこのような世間とは真逆の課金の仕方をしているかといえば、
YouTubeは、仕事でリンクが送られてくることが多くて、1日〜2日に1回は必ずYouTubeは観なければいけないタイミングがあり、この時に広告が表示されるのを防ぐため。
Netflixの場合は、必要以上にコンテンツを観てしまわないようにするためです。
つまり、どちらも「足す」ためではなく「引く」ためにこのような課金スタイルを継続しているのです。
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ここで話は大きく逸れますが、僕は今年に入ってから、賃貸暮らしではなく、ホテル暮らしを始めました。
その理由も、この動画サービスの課金スタイルとよく似ていると思っています。
ワンルームマンションを借りたほうが、もちろん賃料は安い。にもかかわらず、僕はあえてホテル暮らしをすることを選びました。
その大きな理由は、物を溜め込まないため。
ホテル暮らしをしていると、チェックアウトする際に必ず強制的に断捨離の機会が発生します。これを避けては通れません。
そうすると、滞在中に何か新しいものを手に入れていたとしても、スーツケースとバッグパックにおさまらないものは、持って行くことができないため、そこで手放すことになります。
この強制的な断捨離の機会を得るために、割高でもなお、ホテル暮らしをし続けているのです。(※それでも今はGOTOが適用されるため、賃貸よりも安い)
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現代のように、情報や物が溢れる時代には、情報や物を足すためではなく、引くためにお金を使ったほうがいい。
これが、高度で複雑な欲望に溢れた現代社会を生き抜くための術であり、自身の心地よさを継続するためには欠かせないことだと思っています。
6年ほど前に下記の記事でご紹介した、スタジオジブリの鈴木敏夫さんの言葉が、まさに今問われているように思います。
参照:掃除は仕事に似ている。 http://inkyodanshi21.com/subculture/studio-ghibli/5268/
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そしてここまで書いてきてみて思ったのは、このオンラインサロンも今回のお話に近いなあと感じました。
インターネット上に溢れる有象無象の情報をできるだけ遮断し、「自分にとって本当に必要なものとは何か?」
それを参加している各メンバーひとりひとりがゆっくりと考える場として、月額のペイウォールが機能しています。
これもひとつの「足すためではなく、引くためにお金を使う方法」なのかなあと思っています。
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今日のお話は万人に共感してもらえるようなお話ではないことは重々承知しています。
しかし、100人に1人でも共感してくれるひとがいてくれたら嬉しいです。
インターネットは、このような極端な考え方に出会えるのもひとつの魅力だと思うので、いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても何かしらの参考となったら幸いです。