もちろん僕もそのひとり。
何か新しいことを学ぶとき、僕が大切にしていることが3つあります。
今日は、その3つについてこのタイミングで改めて書き残しておこうかなと思います。
「自分は真面目で、何事においても慎重なタイプだ」
そう自覚しているひとほど陥りやすい罠でもあると思うので、そんな方にも最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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1.できるだけ早く全体像を掴む。
まずひとつめは、できるだけ早く全体像を掴むこと。
大抵の場合、何か新しいことを学んでみようと思ったら、まずは書店に足を運んで入門書のようなテキストを購入してくるかと思います。
そして、最初の1ページ目から熟読し始めてしまう…。
ここにまずひとつめの罠が潜んでいます。
なぜなら、どれだけわかりやすいテキストであったとしても、必ずどこかのタイミングで理解できないところが出てきて、そこで挫折してしまうから。
わからない部分や理解できない部分があったとしても全く気にせずに、まずは最後までパラパラと通読してしまうこと。
そして、できればその一冊だけではなく、書店の該当ジャンルの棚に置かれている本の5〜7割程度の本の「目次」ぐらいは同じような気持ちで眺めてみる。
そして、今から自分が歩み出そうとしている道の全行程をできるだけ早く俯瞰的に眺めてしまうのです。
山道と同じように、いま自分がどこにいるかわからないから遭難(挫折)してしまう。
ある程度、自分の居場所が理解できて「わからないことがあっても読み飛ばしてしまって大丈夫。本当に大切なことであれば、また出会う。そのときにしっかりと理解しよう。」
それぐらい割り切って、どんどん先に進んでしまい、何度もその全行程を往復することに意識を向けたほうが、最終的な学習効率はグンと高まります。
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2.できるだけ早く実践して、失敗する。
さてふたつめは、ひとつめの話と少し矛盾してしまうかもしれませんが、初心者の始め方(最低限の危機管理など)が理解できたら、なるべく早く実践してしまうこと。
そして、ドンドン失敗してみる。
真面目で慎重なひとほど、実践することを後回しにしてしまいがちです。
「この入門書を完璧に理解できたらスタートする!」と意気込んで、一冊全てを理解することに徹してしまう。
でもそうすると、次は中級編の本があることを知り「中級編の本で学んでから実践したほうが安全なんじゃないか…?」と思いはじめるのです。
そうやってズルズルと、実践自体を先延ばしにしてしまう。
しかし、サクッと実践して、それで成功できたら儲けもんです。
たとえ予想通り失敗したとしても、そこで初めて肌感覚で「ソレ」を理解できるようになり、その後の学びも一気に深くなります。
実践し肌感覚で体感することで、理解するスピードが圧倒的に早まるのです。
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3.できるだけ早く実践者に出会う。
最後の要素は、できるだけ早く、結果を出しているトップランナーたちの生の声を聞きにいくことです。
全体像が把握できて、挑戦もしてみて、ビギナーレベルになってくると、実践者コミュニティの存在も必ず目に入ってきます。
ここで真面目で慎重なひとほど「自分もある程度結果を出せるようになったら、そこに参加してみよう!」と思ってしまいがち。
その原因は、自分の無知に対する恥ずかしさや、「自分なんか…」という謙虚さからくるのでしょう。
また、「トップランナーの考え方は、テレビや本でも知ることができる」と思う方もいるかもしれません。
しかし、彼らの声色や顔つき、放っているオーラなどは実際に会ってみないとわかりません。
自分の直感力を信じて、オフラインで実際に会ってみることはとっても重要です。
もちろん「意外と自分と同じ普通の人間だった」というあっけない気付きも、ものすごく重要だと思います。
何はともあれ、なるべく早い段階で実践者コミュニティに参加して、自分の中での「当たりまえ」のラインを引き上げてしまうこと。
そうすることで、自分の中に存在する「当たりまえ」に近づこうとする潜在意識をうまく活用して、上達を早めることができます。
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以上、僕が新しいことを学ぶときに大切にしている3つのことでした。
この3つのうちどれかを怠ると、必ずうまくいきませんでした。
10代の頃に体験した部活動や受験勉強から、社会人になって新たな事業をつくり出すことにおけるまで、全てにおいて共通して言えることです。
逆に言えば、これら3つをしっかりと実践できたときは、思いのほかスルスルとうまくいく。
30年以上生きてきて、数少ない心の底から確信を持てていることです。
今日のお話がいつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとって何かしらの参考となったら幸いです。