昨日、とある方々のお話を聞いていたら、なんだかハッとしたことがありまして。

2000年代後半〜2010年代前半のリブランディングは、商品の表面上のデザイン(商品の形、味も含む)や、見せ方を今っぽく変えて、若い世代にも受け入れられるようにリブランディングしていた時代だとしたら、

2010年代後半〜2020年代前半は、表面上のデザインや見せ方は、オーセンティックな在り方そのままで、届け方や伝え方でリブランディングする時代なんだと思う。

思うに、もう多くの消費者は、プロダクトそれ自体のカッコよさや、目新しさは求めていないんだと思います。

それよりも、“本当に良いもの”を欲している。

どれだけ表面上のデザインが新しくてカッコよくても、すぐにコピーされてしまいます。

生産背景の変化や生産スピードの向上で、安くてオシャレなものが簡単に市場に溢れるようになりました。

そのコピー品のクオリティもとっても高い。十分、実用には足りるレベルです。

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だから、大切なことは、本当に良いものが、届け方やストーリーまで含めて、ちゃんとカッコいいかどうか。(今の価値基準に見合っているかどうか)

それは、「誰が、どのように紹介するのか?」も合わせて、とっても大切になってくるのだと思います。

逆にいうと、届け方や伝え方次第で、既存のもの(過去の名作)であっても、いかようにもカッコよくなる可能性を秘めているのだと思います。

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これから変えるのは商品ではなく、消費者の「視座」のほう。

肝は、「こっちの方がカッコよくない…?」と、その見方をガラッと変えてしまう提案ができるかどうか、です。

参照:今、目線を与えてくれる人がおもしろい。 | 隠居系男子 http://inkyodanshi21.com/blog/9591/

それが「これからの時代のデザイン」なのだと思うし、この視点を持てるかどうかがとても大切になってくるのだと思います。

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そんなことを昨日、西荻窪にある「Re:gendo」で発酵デザイナー・小倉ヒラクさんと群言堂・松場忠さんのトークイベントを聞いて考えました。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、なにかしらの参考になったら幸いです。