昨日、こんなツイートをしてみました。

これは逆に言うと、創業者にはほとんど旨味がなくなるという意味でもあります。

めちゃくちゃ優秀なひとが、初期のころから保有している人たちのために必死で働いてくれているような構図とも言えそうです。

「じゃあ、誰も創業なんかしなくなるじゃないか!」と思うかもしれないのですが、そんなことはないんですよね。

本当に自分にとって実現したい世界観がある、そのためには自分の創業者利益を初期から分配しても実行してみたいというひとは、世の中にたくさん存在していて、ちゃんと旗振り役を務めてくれる。

だからこそ、僕らに求められることは、その旗の色や旗の意味をしっかりと見定めて、本当に共感するプロジェクトに対して、NFTを購入し、応援していくことです。

そして、それは「創業期の株式」と同様の効果を持ち合わせていて、本当にそのプロジェクトが開花したときには、創業者(ファウンダー)と一緒にその恩恵を受けることができるのです。

この革新性に気づき、初期のころに購入したNFTをずっと手放さずに応援し続けることが、これからの時代において、経済的に豊かになる方法となっていくのは、まず間違いないでしょう。

もちろん、ここで言う経済的な豊かさとは「円やドルなどの紙幣の数字が増える」という意味だけではなく、現代において紙幣に表彰されている本質的な「信用」をお互いに分け与え合うことができるという意味です。

詳しくは、下記のVoicyで丁寧に解説してあるので、ぜひ合わせて聴いてみてください。
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で、このような話をすると「とはいえ、応援するためには一生懸命SNS上で騒いだりして、盛り上げなければいけないんでしょう?」って思うかもしれない。

いや、そんなことがまったくないのもまた、NFTやトークンの新しくもあり面白い点でもあるなあと思っています。

僕らはただ、NFTを所有し続けているだけでいい。それだけで応援になる。いや、それが一番の応援にもなるとも言えるのかもしれません。

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この点、僕は秋元康さんのこの失敗の逸話が大好きで、ずっと記憶に残っています。
これまでは、「仕事」でも「コミュニティ」でも「推し活」でも、自らの忠誠心を表明するためには、とにかく所属して「騒ぐ」ことが重要でした。

言い換えると、自らのコミットメントの度合いを示すためには、何かしらのアクションをして周囲に強く示す必要があった。

でもNFTは持っているだけでいいんですよね。そうするだけで、相手に必ずその意志が伝わるのです。なぜならブロックチェーンを見れば、それは一目瞭然だから。

そして応援に参加する権利は「有限」なので、参加者ひとりひとりが手放さなければ、価格は必然的に上がっていく。

その結果、運営主体のロイヤリティ収入なども発生していって、自然と創業者たちが手にする「活動資金」と「信用」は増えていきます。

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この「騒がなくても良い」ということって、応援する側としては、地味にかなり心の安寧につながるなあと思っています。

特に騒ぐことが苦手なひとにとっては「自分は長期間保有している、一度も手放していない」という無作為のアクションによって、自らの意志を表明できると思えるだけでもすごく安心する。

この点は見守り型の人はきっと共感してくれるはずですし、もちろん僕もそのひとりです。

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ここまで読んでくれた方の中には「そんなうまい話があるのかよ!」って思う方もいるかもしれません。

でも、ここで過去10年をよくよく思い返してみて欲しいのです。

いまあなたが応援しているインフルエンサーは、彼らがフォロワー100人とか1000人のタイミングからあなたがフォローしてリムらずに、時々いいねしたりリツイートしていたからこそ、そのインフルエンサーはインフルエンサーになり得たはずなんですよね。

ずっとリムらずに支えている人たちがいるから、そのひとが人気になっていくという構図は全く同じです。

今度はそれがNFTでつながった「コミュニティ単位」で起きていくということです。

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たとえば、わかりやすい話にたとえると、いまのヒカキンをヒカキンたらしめているのはヒカキンのチャンネルをフォローした最初の1万人ぐらいまでのひとたちが、ヒカキンの魅力に早くから気がついて静かにフォローし、彼の動画を純粋に楽しみ続けたからですよね。

そう考えると、ヒカキンもめちゃくちゃすごいですが、その最初にチャンネル登録した1万人もすごい人たちだなと思いませんか。

その1万人が最初に登録したからこそ、現在1000万人を超えるチャンネル登録者数という「ヒカキンの花」を咲かせることができたのだから。

そしてweb3というのは、その成功の花を咲かせたときに生まれる大きな経済圏や、そこから生まれる恩恵を受けられる権利を、最初からみんなでシェアしていこうという発想なのです。

それが今、NFTやDAOが盛り上がっている大きな理由のひとつなのだと感じています。

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そもそも、人間は一人では生きていけない。

旗を振るひともいれば、それを陰ながら見守っているひともいる。

そのような人々が集まって、ひとつのコミュニティや経済圏が少しずつ大きく成長していくからこそ、気づいたときには誰にも侵略することができないひとつの「共同体」として確立していくのだと思います。

だとすれば、今日のようなお話も、何もおかしなことではないとわかってもらえるはず。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。

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声のブログ、Voicyも毎日淡々と更新しています。こちらも合わせて聴いてみてもらえると嬉しいです。