積極的にニュース断ちをするようになってから、久しぶりにサウナの中などでテレビを見かけると、

あまりにも政治に大きな役割があるように描き過ぎているなあと感じることがあります。

普段の生活の中で、私たちが政治からそこまで大きな恩恵を受けているわけでもないにもかかわらず、政治を過大評価し過ぎている節がある。

さらに「政治に関心を持たない人間は、真っ当な大人ではない、非国民だ」というような描き方がなされていて、

「国民が一丸となって政治家を監視していないと、また戦争になるぞ」と脅しをかけているようにさえ僕には見える。

そして、もちろん政治家や政党側も自分たちになるべく多くの注目を集めたいと思っているため、「国家の行く末は、全てここで決まっているんだ」と見せたがる。

メディアも政治も、お互いにそうやって利用し合い、完全に蜜月関係になっているように感じられます。

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きっと多くの人が、政治の仕組みや構造をちゃんと理解することと、常に注目をして期待したり、大きく失望したりすることが、同じく「興味関心を抱くこと」だと誤解してしまっている。

この点、テレビを中心としたマスメディアでは決して仕組みや構造の本質部分に関しては、教えてくれません。

もし本当に政治のことを理解したかったら高校レベルの「政治経済」の教科書でもまずは買ってきて、ちゃんと仕組みから理解するほうがよっぽどいい。

けれど、そんなことをするひとは稀で、激情型のマスメディア報道に飲み込まれて一喜一憂し、毎日感情を掻き乱されて、さらに次の続報を心待ちにするようになってしまう…。

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もちろん「政府なんてなくしてしまえ!」と、無政府主義者のようなこと言いたいわけではありません。

明治以降、政治や行政の役割がドンドン大きくなり、インフラのようになってしまっている現代においては、政治家及び官僚の方々には粛々とその役割をこなしていただきたいと願っている。

「日本国民である以上、政治に関係のないひとは誰ひとりいない」というお決まりの文句も、電気ガス水道、インターネット、お米などの主要な農作物などにおいても、全く同じことが言えるかと思います。

そして、たとえ政治が1ヶ月止まったところで、国民はまず死なない。

しかし水道やインターネットが1ヶ月、いや1週間だけでも止まってしまったら、瀕死状態に陥るひとは多数いるはずです。

でも、それらが常に止まらないようにと監視し続けて「もし止まってしまったらどうするか」を真剣に議論している国民なんていない。

必須ではあるけれど、それが自分たちの生活とは直接関係ないことだと考えているからこそ、特に調べもしないわけですよね。

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もし本当に政治が理解したいのであれば、仕組みや構造をしっかりと理解することに対して、時間とお金を使っていきたい。

そして、マスメディアが煽る空中戦の議論に惑わされずに、しっかりと自分の生活や暮らしのほうに意識を向けていきたい。

そうすれば、そんな生活や暮らしの範囲の中で、自然と政治と交わるタイミングが必ず生まれてくるはずです。

それが、本当の意味で、私たちが政治に興味関心を抱き参加するべきタイミングなのだと思います。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの考えるきっかけにつながったら幸いです。