このサロン内で、対話型のオンラインイベントを頻繁に行うようになってから、とても大きな発見をしました。

それが、タイトルにもあるように「聞かれた質問に対して、直接関係のある内容を答える必要なんて全くない」ということです。

一見すると「ん?」と思うようなことだと思うので、以下順を追って説明してみたいと思います。

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僕らはどうしても、公の場ではテーマに合った内容や、ファシリテーション役から問われた質問に対して、ちゃんと答えないといけないと思いがち。

少しでもズレた意見を言うものなら、白い目で見られてしまうと信じている。

だからこそ、間違った答えを言ってしまわないか常に怯えながら、公の場の議論に参加している。

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その理由は、会社の会議などを考えればわかりやすいかと思います。

少しでもズレたこと(売り上げや会社理念の達成に繋がらないこと)を言ってしまったら、まわりから総スカンをくらってしまう。

「忙しいのに、余計なこと言ってんじゃねぇーよ」と。

その一言によって、わかりやすく自分の評価が下がってしまうこともあるでしょう。

だからこそ、他人から批判されないようにポリコレに当てはめただけの杓子定規の答えだけを言ってみたり、

上司の地雷を踏んでしまわないように、なるべく黙っていたりしようとしてしまうのですよね。

本当は、相手の話を聞きながら自分の頭の中に自然と浮かんできたことがあるのにもかかわらず、です。

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しかし、サロンやコミュニティ内のイベントは何か明確な答えを出したり、そこから具体的なアクションを起こしたりすることがは目的じゃない。

「対話しながら、お互いに考える」ことが目的です。(少なくともWasei Salonの場合は9割型そのようなイベント)

だからこそ、質問やテーマに全く関係ないところに話が飛ぶこともよくあります。

突然出てきた意見に対しても「その気づきは一体なんだろう?あれじゃない?」「いや、これかもよ?」と、ドンドンおもしろい方向に話が転がり始めることは頻繁に起こります。

その結果、最初の問いとは全く異なる場所に着地してイベントを終えることもあるのですが、参加者にとっては、とても充実した思考の時間になったと感じられる。

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本来はきっと、学校や大学のような機関がそのような役割を果たすべき場所だったはず。

しかし、そのような教育機関であっても、その後の進学や就職を理由に、成績評価を強く意識してしまうのが現状です。

だからこそ、自己の成績評価に響きそうなことは、思っても言えない雰囲気となってしまっています。

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もちろん、これはその場に参加しているメンバー内ですべての意見をおもしろがる雰囲気や、そんな文化が根付いていることが絶対条件です。

あとは、場に参加している誰ひとり「焦っていないこと」も必須条件だと思います。(意外とここ重要)

相手の何気ない意見に好奇心を持って、一緒にゆっくりと眺めていけるメンバーが揃っているからこそ、ドンドン安心して話を転がしていける。

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もちろん、どの議論の場が優れているという話ではありません。それぞれ一長一短があります。

会社のなかでこのような対話型の議論をしてしまったら、すぐに会社は潰れてしまうことでしょう。

でもだからこそ、いま僕らにとって枯渇している空間というのは、実は意外と「テーマや質問の答えを直接答える場じゃないほう」なのかもしれない。

それこそ、成果や目的達成を直接求める「会議」のような空間は、社会の至るところに存在していて、すでに飽き飽きしてしまっているはずですから。

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頭の中に自然と浮かんできたことを、お互いに晒し合い、積極的に寄り道ができる「対話」の空間が実はものすごく楽しい。

そんなことを、Wasei Salonのイベントを通して考えました。

繰り返しますが、こんな稀有な文化を大切にして、それを楽しんでくれているみなさんがいるからこそ、開催できているオンラインイベントだと思っています。

メンバーのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。いつも本当にどうもありがとうございます。