けんすうさんやイケハヤさんが、最近しっかりと警鐘を鳴らしてくださっている「FiNANCiEは短期投資に向かない」というお話。

僕も本当にそう思います。

トークンを売買すると往復で20%持っていかれるのは、あまりにも手数料が高すぎる。

手数料が高いというのは、投資の仕組みとして本当に致命的だと思います。

じゃあ、短期ではなく、長期投資であれば向いているのかと言えば、それもそうではないように僕個人としては思っています。

これは自分で実際に触ってみて気づいたことなのですが、ある程度まとまったお金、具体的には数十万円程度突っ込んでみるとわかるのだけれども、FiNANCiEのアプリ内に表示される含み益といのは完全に「絵に描いた餅」なんですよね。

その含み益というのは、その額面では絶対に現金化できません。

でも、これは決して詐欺でもなんでもなく「流動性プール」という仕組み自体がそうさせています。

これは、イケハヤさんのYouTubeにあがっているFiNANCiEの徹底解説動画を参照してみてください。非常にわかりやすく、この流動性プールの仕組みをご説明してくださっています。

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で、たとえば、相対取引のNFTの場合、ある程度の流動性があればどれだけ高額であっても、フロアプライスの表示価格で売却できる可能性は高い。

でも、FiNANCiEのトークンの場合は、含み益の額面どおりに現金化できるのは、たぶん3万円ぐらいが関の山ではないでしょうか。

そうなってくると、長期投資にも全く向かない。数ヶ月から数年後の数万円の利益のために、自らの時間を多く費やすなんてむしろマイナスですからね。

つまりこれは、ただの数字のマジックなんです。

僕らは現金化できない含み益の金額、そのデジタルの数字に過ぎないものに対して、毎日、一喜一憂しているだけなんですよね。

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では、すべて幻想であって、FiNANCiEにはまったく意味がないのか?といえば、僕はまったくそうとは思いません。

ここからが、今日の本題にもなってきます。

じゃあ、一体どんな意味があるのかと言えば、それは、少なくともそのトークンを保有している全員が「このトークンは、今はこの価格なんだ」という共同幻想を全員で共有しているところです。

額面通りに現金化できるお金は、本当に少ない金額しか存在していないはずなのにもかかわらず、同じ共同幻想を抱いている。この凄さのほうにもっともっと驚き、感動したいなあと。

じゃあ、それの一体何が革新的なのか。

それは他のユーザーにトークンを贈るとき、なんですよね。このときは本当に文字通り額面通りの効果を発揮してくれます。

たとえば、僕がトークン価格が100円のトークンを、1トークン誰かに贈ったとします。

そうすると、相手は文字通り僕から100円の「価値」を贈ってもらったと思うわけです。

そうすると、ここではちゃんと「100円」という価値がやり取りされているわけです。そして、それは合計何トークンであっても同じこと。本当にただの数字のマジックなんですが、この数字のマジックに対してもっともっと感動したい。

つまり、それらを「やり取り」する僕らの感じ方の違いのほうが本質なのであって、ここを真剣に考えたほうが良いと思うのです。

まさに、無から有を生み出しているような状態。

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そして、さらに凄いのは、じゃあ一体FiNANCiEの何において「手数料」がかからないのか。

これは過去に何度も繰り返しお伝えしすぎて、もう耳にタコができている状態だとは思いますが、ユーザー間の贈与、そこにプラットフォームの手数料が一切かからないことなわけですよね。

本当にこの「やり取り」において何も引かれていない。価値が移動される際に一切誰からも手数料が奪われない。

ありとあらゆるありとあらゆる金銭的な「価値」の交換をするサービスは、必ず手数料を取っていくにもかかわらず、FiNANCiEはユーザー間の贈り合いに関しては、手数料がゼロなんです。

いよいよ、つながってくる気がしてきませんか。だとすれば僕はこれがほぼほぼ答えだと思います。 

FiNANCiEの革命は、きっとこれなんです。このやり取り、つまり「情報」ではなく「価値」のトランザクションを無限に行うために生まれた新たなSNS。

そして、「トークン価格」というのはそれを盛り上げるための「幻想」を生み出すための「飾り」に過ぎないんだろうなあと。

ただし、これがもし自分のために利益を生み出すことだけ、つまり安値で買って高く売るというキャピタルゲインを得ることだけを目的にしてしまうと、この革新性に対して全く気付くことができないんですよね。

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さて、ここまでの話を一旦まとめると、FiNANCiEに一番期待してはいけないことは、短期売買によるキャピタルゲインです。

しかし、一方で長期投資においても、そこまで功を奏することはない。なぜなら、アプリ内で表示されている含み益を、額面どおりには絶対に現金化できないから。

数万円程度のお小遣いが手に入るのが関の山です。そのために毎日アプリを開いて、長期投資の時間を費やすなんてバカげています。

そうではなくて、ここで僕らが本当に得るべき価値というのは、アプリ上に表示されている額面通りの価値を他者に簡単に贈ることができて、他者も額面通りの価値を受け取ったと認識してくれる、そんなお互いの擬似交換体験それ自体。

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つまり、僕らが今FiNANCiEから最大限に享受するべきは、金額の客観的な増減ではなく、そんなトランザクションから生まれる、僕たちひとりひとりの内的変化のほう。

その変化によって変容するお互いの存在の認識や、ソレを起点に変化してくる人間関係、さらにその変化によって再び起こる自己の価値観や文化観の変容こそが「価値そのもの」なんです。

これって、フォロー・フォロワー関係を超える大発明だと僕は思います。Twitterのいいねやリツイートのやり取りではこんなことは絶対に起こらなかった。他のありとあらゆるSNSでも起き得なかったこと。

たとえば、僕は佐藤ノアさんのFiNANCiEコミュニティを定期的に覗いていて、中心メンバーのように活躍してくださっているポパイさんやたんともさんに対して、よくトークンを感謝の気持ちで贈るのですが、もはやおふたりのことを他人だとは思えない。

直接何かしらの対話、つまりインタラクションをしたわけではないのに、トークンを贈り合うことで、お互いがちゃんと余人を持って代えがたい存在になっているんですよね。これは本当に不思議なことなんですが…。

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あとは極端な話、100万円の価値がある1000トークンという塊を100人でそのままリレーをする、そんな社会実験みたいなことも、FiNANCiE上だったらできるのです。

そして、そのときのことをぜひ頭の中で想像してみてほしいのですが、100万円が誰かから自分の手元に渡ってきたとき、それを自分に贈ってくれたひとを、その実験後も引き続き全くの赤の他人だと思えますか、という話で。

このときの自己の認識の変容たるや半端ないと思うのです。

そして、次に自分が手渡す相手もたぶんかなり真剣に吟味し考えるでしょうし、実際に特定の誰かに渡したら、その相手は自分にとってはもう赤の他人じゃなくなると思うのです。

つまり、渡してくれた相手も、もらった自分も、次に渡す相手も全員これまでの相手に対して抱いていた印象は180度変わってくるはずです。ただ、100万円という額面のトークンという幻想をバトンリレーしただけなのに。

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そして、さらにもしそこに自分が色を付けて渡していたら?

100万円の価値が自分に託されて、自分は101万円して、次のひとに渡していたら?

余計に、そのバトンリレーみたいなものの意味合いは変わってくると思うんですよね。

FiNANCiEトークンの革命の凄さはここにある。関わった、全員が間違いなく内側から意識が変化するのだから。

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で、ここから更に大げさなことを書きますが、人生や生きるって、結局これをやっているだけだよね?と僕は思います。

「来たときよりも美しく、付加価値をつけて次の世代にこの世界を手渡していく」って結局このバトンリレーの連続なんじゃないか。

どれだけ付加価値をつけても、地球全体の質量の総量自体がまったく一切増えていないことを考えると、僕らはこのようなゲームを既に地で行っているとも言える。

にも関わらず、自分の所有が増えた減ったと一喜一憂しているのが人生です。僕からすると、そのほうがあまりにも幻想に飲み込まれてしまっていて、現実を正しく見定めていないようにも思う。

今ここに、大きなヒントがあるような気がしています。「与えよ、さらば、与えられん。」みたいな話です。

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最後はちょっと、壮大過ぎて意味わからんと思われてしまっているかも知れないですが、そんな馬鹿げたことを考えている人間もんだなあと思ってもらえたら嬉しいです。

ということで、僕は引き続き他者に贈ってぐるぐる回す行為を中心にしながら、このFiNANCiEというウェブサービスを全力で楽しみ、使い倒していきたいと思います。

キャピタルゲインを目的とした投資ではなく、もっともっと大きな投資価値を目指して、です。

そんな意味でも、いま一番可能性を感じている使い方はけんすうさんのFiNANCiEコミュニティ内にある「みんなのまなび」のトークルームであり、

ぜひ僕のこのブログやVoicyで得られたFiNANCiEの学びは、そちらにドンドン書き込んでみてください。僕もなるべく目を通しているので、積極的にトークンを配りに行きたいと思っています!

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても今日のお話が何かしらの参考となっていたら幸いです。