https://twitter.com/uresiinocoffee/status/1176644963976638464?s=21
『水曜どうでしょう』のディレクター藤村さんと嬉野さん、そしてSHARPさんのトークイベントです。
僕が特に印象に残ったお話は、SHARPさんが仰っていた「主語を『私』にするようにしている」というお話。
今日はその感想を少しだけ書いておこうかなと。
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企業の公式アカウントの発信は、どうしても主語を曖昧にしがちです。
SHARPさんは、あえて主語をしっかりと明確にするようにし、「SHARPの私は〜」と意思を持ってツイートするように心がけていると仰っていました。
また、大企業の中で個人を主語にして発信していた好例として、下記の車掌さんの事例もお話していました。
参照:【大阪地震】車内放送で車掌が「個人的な経験」を述べてくれたおかげで早めの判断ができた話 - Togetter https://togetter.com/li/1238405
企業の中では、マニュアルやルールが徹底されているため、このような個人の判断でのアナウンス(発信)は、基本的には怒られてしまいます。
それでも、主語を「私」にしたことで、お客さんから称賛されることもある。
SHARPさんは、この記事をブックマークし、何度も読み返しているそうです。
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どうしても僕らは、企業内で主語を「私」にするなんて到底できるはずがないと思いがち。
だから、その状況にモヤモヤし始めるとすぐに「もうフリーランスになるしかない、起業するしかない…」と判断してしまう。
実際、そういう一面はあるとは思いつつ、本当は心の中で「大きな責任を取りたくない。怒られたくない。それだったら、自分が取れる責任の範囲で、主語を私に変えて、心地いい中で活動しよう。」と思っているのかもしれないなあと。
フリーランスになることや、起業することはそんな保身の表れだったのかもしれない。
昨日のお話を聞きながら、若い頃の自分のそんな浅はかさな判断を恥じました。
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実際、大企業の中で、とてつもなく大きな責任を背負いながらも、真正面から立ち向かっている人がいる。
上述した車掌さんや、昨日の御三方のように、主語を「私」に変えて、大企業の中で活躍するひとたちが増えていったら、世の中はもっともっと良くなるんだろうなあと思います。
もちろん、その時には、社会(お客さん)や、会社の上層部の寛容さも同時に求められる。
すぐには変わっていかないかもしれないけれど、それぞれがそんな勇気を持てる世の中に変えていくために、いま僕らができることは何なのか?
そんなことを考えさせられるトークイベントでした。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、何かしらの気づきや発見につながれば幸いです。