https://twitter.com/hirofumi21/status/1177404772212568065?s=21
最初の数分間を聴き始めた段階で、「これは大事な本だ…!」思い、そのあとかなり集中して聴き終えました。
本当に示唆に富んだ本だったのですが、その中でも特に印象に残ったふたつのフレーズご紹介したいと思います。
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まずひとつ目は、「テーマを主にして、ジャンルは従。」というお話。
どうしても僕らは、「英語を勉強しよう」とか「哲学を勉強しよう」とか「会計を勉強しよう」とか、何かジャンルを掲げて勉強しようしてしまいがちです。
でも、それだとただの知識を詰め込みで終わってしまいます。
本来、知識や学習は、自分が掲げたテーマを解決したり、より深めたりするために必要なもの。
にも関わらず、ジャンルをメインにおいてしまうと、完全に目的と手段が逆転してしまうわけです。
山口さんは、テーマの方を主にして、ジャンルを従にし、各ジャンルを横断的に学習するべきだと主張します。
これは本当にその通りだなあと思っていて、いつもこのブログで書いている話であれば「問いを立てることの重要性」にも近いお話だと思います。
参照:大切なのは、問いの立て方。 http://inkyodanshi21.com/blog/12088/
また「自分は何を民主化したいのか?」という話にも繋がるのかなと。
参照:何を民主化したいのか? http://inkyodanshi21.com/blog/13418/
知識はあくまで、自己の問いを探求するために身につけるべきで、先に自分のテーマを定めることの方が先決だというわけです。
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もう一つは、「いまここだけの常識を浮かび上がらせる。」という話。
何かイノベーションを起こすために「常に常識を疑え」という話は、よく耳にする話だと思います。
しかし、何でもかんでも疑っていたら、生活が成り立たなくなってしまう。
極端な話、「なぜ宇宙は存在しているのだろう?」や「なぜ人間は生きているんだろう?」と答えのない問いを悩み始めたら、哲学的には正しい問いであっても、イノベーションにはつながっていかない。
だから、あくまで疑うべきは「いまここだけの常識を疑え」と。
「疑うべき常識と、流してもいい常識、その選球眼を持つことが重要である」というのが、山口さんの主張です。
これもとっても同意で、その選球眼こそ本当に僕らが身につけるべき能力なんだと思います。
そのために、時間軸や空間軸を広げて今の常識を捉える必要がある。
サイボウズさんのイベントの時に、僕が伝えたかったことはまさにこれです。
参照:今ある働き方の「常識」なんて、実は近年に当たり前になったものじゃないか──灯台もと暮らしと考える、常識にとらわれない働き方 | サイボウズ式 https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001416.html
たかだか、日本の、数十年だけの常識を、世界の普遍的な常識であると思い込まないこと。
そのためにこそ、歴史を勉強してみたり、海外の事例を勉強してみたりするべきなのでしょう。
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本当に素晴らしい本でした。
ぜひ気になる方は読んでみていただけると嬉しいです。
図解などは少なく、語りかけるように書いてある本なので、オーディオブックブック版もオススメです。
この本がいつもこのブログを読んでくださっている方々の何かしらの参考になったら幸いです。