地方と東京を頻繁に行き来していると、よく聞かれる質問です。
でも、この質問を聞かれるたびにいつも困ってしまいます。
「このご時世に、東京だけにしかないものなんてあるのかな…?」と。
でも今回、久しぶりに東京に戻ってきて、やっと見つけたものがあります。
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それが「ジェンダーレスの流れ」です。
福岡、大阪、名古屋、札幌など各地方都市を短期間のあいだに行き来して見比べてみると、この流れだけは圧倒的に東京が先行しているなと感じます。
特に近年は、男の子たちの変化が著しい。
女の子は数年前から、ショートヘアのボーイッシュな子たちが増えてきて、地方都市でも似たような子たちは見掛けるようになってきました。
でも、最近の東京では、男の子でも当たり前のようにメイクをして歩いていたり、パールのネックレスをしていたりと、東京でしか見かけない子たちが一定数存在しています。
これは以前流行した「草食男子」ともまた違い、外見上だけでなく「男らしさからの解放」という彼らの明確な意思表示でもあるのだと思います。
あとは、男女関係なく、同性カップルが当たり前のように手を繋いで歩いているのもよく見かける。
これも、地方都市ではなかなか見かけない光景です。
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そして、この流れが東京の唯一無二の強みになるのだろうなあとも思います。
僕らの若いころは単純に、地方にはまだ「物」がなかった。
そして「チャンス(機会)」もありませんでした。
だから、一刻も早く東京に出たいと願う若者たちで溢れ返っていました。
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一方、現代の地方にはもう物はある。
ファストファッションの浸透や通販サイトの普及により、地方でも簡単に流行の物が手に入るようになりました。
チャンス(機会)だって、SNSやYouTubeを駆使することで、地方でも当たりまえのように享受できるようになった。
だから、地方を出る必要はないという選択をする若者も多いです。
でも、この「価値観」だけがまだない。
だからこそ、これからはさらに「男尊女卑」や「年功序列」など、古い保守的な価値観が苦手な子たちは、この東京という土地に惹きつけられて集まってくるのだろうなあと。
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そんなことを考えながら、これまで地方で交流した若い人たちとの話を思い出すと、
どこに行っても、若い人たちが不満な点としてあげることは、この「価値観」だなと。
具体的には、上の世代の人たちが若い世代の考え方を理解してくれないと。
逆に、ライフスタイルで文句を言っている人は、最近ではほとんど見かけません。
たとえ映画館がなかったとしても、自分たちで大きなスクリーンとNetflixさえ用意してしまえば、簡単に作れてしまうからでしょうね。
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ただ一方で、これは目を凝らさないとわからない変化ではありますが、東京の若い人たちが一番安いものを着ているなあとも感じます。
福岡や大阪、神戸の若い子たちは結構いいものを持っていたりする。
これは所得の違いではなく、きっと家賃や食費の相対的な違いでしょう。
給料はだいたい同じでも、被服費にかけられるお金が東京の場合は極端に少ない。
貧富の格差が着実に広がっているなあと感じるのも、圧倒的に東京です。
この辺りの変化が、今後どのように影響してくるのかも気になるところ。
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今日の話は、すべて僕の主観です。データ上ではまた違った数字になるのかもしれません。
ただ、実際に自分の目で見て、実際に話を聞いて、2020年の年末に感じている大きな変化はこのあたりです。
いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。