おはようございます、まるやまです🍵


先日インタビュー企画に参加しました。


自分がインタビューしてもらう時間も、一緒に参加したまつみゆさんのお話を聞く時間もとっても興味深く、楽しい時間を過ごしました...🌿


お話をする中で、その場ではパッと出てこなかったけれど思い出すことがあったので、今日はそのことについて書いてみます。



Q:食に興味をもったのは、故郷の鹿児島にも影響を受けている?(鳥井さん)


A:鹿児島では農〜食のつながりを意識する原体験は特になかった。家族で食卓を囲んで地元の食材中心の料理をいつも食べていたということはあるけれども...。


とその場では悩み悩み答えましたが、その後ゆっくり考えてみて、思い当たることがありました。




1. “だいやめ“という文化

だいやめとは、「晩酌をして疲れを癒す」という意味の鹿児島の方言です。(“だれる(=疲れる)“を“やめる“)


鹿児島は言わずと知れた焼酎大国。お酒好きも、お酒に強い体質の人も多いです。(同窓会での飲みっぷりには目をみはる)


そんな鹿児島では、晩酌を示す方言があるほど文化として大切に(または虜に?)なっているのだと思います。

    

実際に私の両親も、毎晩ビールで乾杯からの焼酎がお決まりコースだったので、丸山家の食卓は居酒屋さながらのお酒が進むメニューが並んでいました。


仕事が大変でも、家庭内で少し言い合いがあったとしても、だいやめが、「1日1日をいい形でしめる」役割を果たしていたように思います。




2. 親戚で各家を飲み歩くお盆と正月


田舎ならどこでもあるのか、鹿児島ならではなのか分かりませんが、こんな習慣がありました。


お盆とお正月には、2〜3日間、朝の9時くらいから晩までかけて親戚の家を飲み歩きます(近所に各家があるので、歩いて移動可)


それぞれのお家で仏壇にお線香をあげて、親戚で話ながら、ご飯をつまみ、ビールやら焼酎やらを飲む飲む。


それぞれの家でお雑煮と数の子が出てきて、お腹いっぱいになるので修行のような側面もありますが(笑)、出さないのも、出してもらったものを食べないのも失礼にあたるということで、頑張って食べきるのが恒例行事でした。


時代が変わって、そうあるのが良いのかどうかは分かりませんが、それでも今となってはいい思い出です。


食やお酒をみんなでにぎやかに囲む光景は、自分の中に確実に根付いています。




3.七草のお祝い


鹿児島では、七五三のお祝いはあまりしません。その代わりに、七草を大きくお祝いします。


数えで7歳の男女が、1月7日に晴れ着を着て神社参拝をします。その後お重をもって、親戚の家を7軒回ります。


それぞれの家では、その子の無病息災を願って、お重にそのお家の七草粥をよそってくれます。


(ニ段くらいのお重に七草粥詰め合わせ、のような感じだったと記憶しています)


その影響もあるのか、鹿児島の七草粥は、お粥ではなく炊き込みご飯のようなもののことが多いです。


丸山家の七草粥は、七草に加え、里芋や椎茸も入った、ちょっとおこげのある炊き込みご飯でした。



* * *



それぞれバラバラのエピソードですが、私が食に"食べること"以上のパワーを感じているのは、幼少期からのこういった経験に少なからず影響を受けているのかもなぁと、書きながら思いました。



1日1日に希望を与えるもの、人と人を繋ぐもの、相手の幸せを願う気持ちを形にするもの。



「何を食べるか」以上に「どう食べるか」を大切に考えている自分の思考を紐解くヒントが、少し隠れているような気がします。



今日はこのあたりで、一旦おわります🍀