2020/04/16 10:28
イベント運営者のジレンマと、参加者側のホントの気持ち。
リアルイベントを開催するとき、運営者側はなるべく積極的に参加してもらおうと努力します。
そのために、イベント開始時にアイスブレイクをしてみたり、ワークショップや懇親会を企画してみたりする。
そうやってなんとか同じ土俵の上にあげてしまいたくなるのが、運営者側の率直な気持ちです。
でもそれは、完全に運営側の都合であり、運営側の論理だと思います。
参加者側の視点に立つと、もっとゆっくりと隅っこの方から眺めていたいというニーズも間違いなく存在する。
ただ、最近流行りのオンラインイベントでは、それがなかなか難しいのが現状です…。(全員が並列で表示されるから)
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僕はこれまで、数多くのコミュニティのリアルイベントを開催してきました。
そこで多くの参加者の方々を見ていると、最初からグイグイと輪の中入っていったり、前の方に座ったりする人はかなり稀です。
どれだけ「前の方から詰めてお座りください」と来場時にお伝えしたとしても、やっぱり最初は全体が俯瞰できる後方のほうに座りたいのが人間の性。
僕自身も、はじめてのコミュニティのイベントに参加したら、自然と後方に座ってしまいます。
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だからこそ、オンラインイベントでも隅っこからの参加をOKにしないと、なかなか参加のハードルが上がってしまうなと思うのです。
具体的には、まずは「視聴のみ」で参加してもらえるようにする。
もし可能であれば、その時にチャットだけでも参加してもらう。
次の機会に音声だけオンにしてもらい、そしてさらに次の機会で、カメラをオンにしてもらうなど、しっかりと段階を踏む。
そうやって段階を設けながら、徐々に心のハードルを下げていかなければ、なかなかオンラインイベントに参加してもらうのは難しいなと思っています。
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以上のような理由から、Wasei Salon内ではメンバー限定オンラインイベントのときに、「視聴のみ」を大歓迎しています。
もちろん、古参メンバーの方々であっても視聴のみの参加はOK。
ノーメイク、パジャマ姿であっても、気軽に参加(視聴)できるような、オンラインイベントの新たな形を目指していきたいと思っています。
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それぞれが相手の気持ちを考えながら、お互いに思いやる気持ちを持って、各人にとって居心地の良い場所をつくっていきたい。
運営側が快適なサービスを一方的に提供して、その対価を支払うという従来のような形式ではなく、みんなの場所をみんなで創る、そんなお互いさまの精神で。
これからもそうやって、気持ちの良い空間を創り上げていくための方法を必死に考えて、そのために全力で取り組んでいけたらと思っています。
今日のお話が、いつもこのブログを読んでくださっている皆さんにとっても何かしらの参考となったら幸いです。