高校の卒業式で、お世話になった陸上部の顧問から、走り書きされたメッセージ(なぜか日本酒の升に書かれてました)をもらいました。

そこには
「まだまだ通過点。これから、これから」
と書かれていました。

高校を卒業してから20年近く経ちますが、今でも時折思い出すんです。それは例えば、仕事でひとつ新しいことを始められた時とか、少しずつ成果が出た時とか。

そんな言葉が足元にあるものだから、いつも「足りなさ」を感じながら仕事していることになるわけです。いや、むしろやればやるほど足りなさに気付いてしまう。

でもなんとなく生きてくことってそんなもんなんだろうなぁと思うわけです。急にザックリしましたね。

何やらいろんな「成功」が入り乱れて眼前に届いてきますが、どこまで行っても「通過点」だと思えば、周りからの賞賛にも、目を覆いたくなるような失敗にも惑わされず淡々としていられるような気もするんです。

まぁ。とはいえ、毎日アタフタしたり、ちょっとしたことで落ち込んだりもしているわけですが。


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あっ、なんの話だっけ?そうそう、「働くを振り返る」ですね。あまり具体的な話はできないので抽象的に書きます。なのでわかりづらかったらすみません。実際の仕事を知りたい方は今年取材された記事を見てください。

https://note.com/notemag/n/n7ea09d259591
https://pool.amana.jp/float/interview-KIRIN-1
https://techwave.jp/archives/publisher-summit-2020-osaka-special-session-at-adtech-tokyo-2019-01.html

今年の「働く」を一言で振り返るなら、「目は内側に、足は外側に」ということになると思います。

これまでの僕は目も足も外側に向いていて、打ち手がどこか噛み合わず空転していました。要するに、答えは外にあると思っていたんですね。

ゼロイチでコトを始める時は「外」は有効に働くんです。でも、続かないんですよね。ついでに言うと「大きく」することもできない。

今年はいろんな偶然が重なって、目を内側に向け話を聞く機会が多かったんです。丹念にひとつひとつ話を聞いていたら、内側に宝があることに気付けたんです。それもたくさん。

そんなことを繰り返していたら続々とオファーが増えてきました。いっちょあいつに話を聞いてみようと、声がかかるようになりました。

そこで求められる話は「外」の話なんですよね。僕がこれまでずっと足を外に向けていた「経験」が役に立つようになってきたんですね。

内と外が繋がり始め、良い還流が生まれ始めてきています。

また、内側に目を向けることで不思議と自我がなくなったのも面白い発見でした。転職してきて1年ちょっとの「外様」の僕から見たら、ずっと「積み上げてきた」人はとても光って見えます。そんな人たちを外に連れ出して、「いいね」とされることはとても嬉しいんですよね。この年齢になって、ようやくそんなことにも気付きました。遅過ぎますね。なんせ集団行動が苦手だったので。

そんなことはこちらのコラムで書きました。
https://local-optical.com/column/%e5%ac%89%e3%81%97%e3%81%84%e5%af%82%e3%81%97%e3%81%84/

さらにひとつ変化が出てきて、「外」を知った内側の方たちがどんどん「貪欲」になってきたんです。それは、外に目を向け、足を踏み出し、つながる喜びをもっと味わいたい、ということです。

この流れも予想していなかってんですけど、とても良い傾向だと思っています。

.......

はい。簡単に、そして抽象的に振り返りました。とは言え、まだまだこれは「通過点」。

僕としてはその先の「継続的な仕組み」を作り上げることが来年のやるべきこと。今年は種は撒けました。来年は実にしていく年です。やらなくてはいけないことはたくさんあります。

と、ここまで書いていて思い出したのですが、今年は「働く」について気付いたことや大切に思っていることを、結構noteや眼鏡屋さんのコラムで書いてる気がします。

なのでそっちを読んでみてください。
何か参考になれば嬉しいです。

▼note
働くってなんだろう。
https://note.com/takapi0227/n/n5b340d99f556

律儀であること
https://note.com/takapi0227/n/ndfa5fb0c2af7

なんてことのない作業が
https://note.com/takapi0227/n/n213ff8458c28

失敗を素通りしない
https://note.com/takapi0227/n/n4b01319f5d6b

苦手だったものがキラリと光るとき
https://note.com/takapi0227/n/n3f5a92666348

インターネットの世界は「デジタル」ではなく「フィジカル」だ
https://note.com/takapi0227/n/n7d62c1b4c660

「副業するなら」を考えていたら
https://note.com/takapi0227/n/n872806e307f0

▼眼鏡屋さんのコラム
https://local-optical.com/column/

なんかフワフワした文章だな。まぁいいか。

最後に哲学者の内田樹さんの言葉で締めることにします。
「仕事はつきつめればやりとりでしかありません」

みなさん、よいお年を。