現在のコロナの影響を受けて、ライフスタイルを大きく変えたという方は多いと思います。
たとえば、生活リズムを抜本的に見直し、食生活を改めて、自身の健康管理に力を入れる。
人との交流を極力控えて、経済生活も今年は一旦お休みにする。
そのかわりに、新たに生まれた時間を新規の学びの時間に当てる、というような。
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実際、僕自身も、ここ1ヶ月以上をそうやって過ごしてきました。
極力ひとに合わず、予定はすべてオンラインでこなす毎日。
経済活動に関しても、たとえ今年新たに何かを生み出さなかったとしても、しっかりと回るように資産を全て見直したりもしました。
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ただ、4月中旬に入って、ひとつ気づいたことがあります。
それは、こういった生活は、理想的な生活のように思えて、簡単に飽きるということ。
実際、僕は徐々に飽きてきました。
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人間は社会性が必要な生き物であり、経済活動をしないと生きていけない生き物なのだなあとつくづく思い知らされます。
とはいえ、コロナ前と同様の状態に戻ることは現実問題として難しい…。
だからこそ、いま僕らが考えるべきは、「これからの社会性(経済活動)とは何かを考える」必要があるのだろうなあと。
人間の根源的な欲求とは何か?
人間とは、一体何を求めて生きているのか?
そんな人間性の本質を、現代の社会情勢の制限下の中で、改めて考え直す必要があるのだと思います。
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先日観た、ETV特集『緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~』の中で、イアン・ブレマーさんが、米中対立や今後のグローバルの政治情勢を語ったあと、
インタビュアーの「これから私たちは、個人としてどうすればいいのか?」という質問に対し、
大真面目な顔で「犬を飼いましょう」と語っていました。
インタビュアーの方も呆気にとられて半分笑いながら、「なぜですか?」と聞き返していたけれど、これは真理だなあと僕は思いました。
人間が本来持ち合わせている社会性を発揮するために、犬を飼うという選択肢はとても合理的。
それは何万年も前から変わらない人間の営みだからです。
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繰り返しますが、人間は社会性を必要とする生き物です。
それは、水や空気と同じくらい必要不可欠なもの。
もちろん水や空気のようにそれがなければ死ぬわけではないですし、あくまで「飽きた」という感覚でしかないけれど、確実に「枯渇」する。
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この「枯渇」という感覚が非常に厄介で、「枯渇」をより多くのひとが体験することを見据えて、今から淡々と「これからの経済活動」の準備をしていく必要があるんだなあと気づきました。
多くのひとが、あと1ヶ月もすれば必ず飽きてくる。
その時のために、今から徐々に動いていきたいなあと思う次第です。
今日のお話がいつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても何かしらの参考となったら幸いです。