最近やっと、世界史がおもしろいなあと感じるようになってきました。

これもすべて『100分de名著』のおかげです。

https://twitter.com/hirofumi21/status/1231777952657887232

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世界史に興味を持つようになってから、今はオーディオブックの世界史関連本を聴き漁っています。

その中でも先日聴いた、東京大学名誉教授・本村凌二さんが書かれた『教養としての「世界史」の読み方』がとってもおもしろかったです。

参照:オーディオブック版「教養としての「世界史」の読み方」 https://audiobook.jp/product/240847

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この本の中で紹介されている『オイディプス王』の「100分de名著」の回も先日観てみました。

https://twitter.com/hirofumi21/status/1231738729263321088

著者の本村さんは、この頃(紀元前400年頃)の戯曲から人々は「神託」を求めることが増えたと言います。


それまで、人々は「自分の内なる神の声」を聞いて判断していた。

しかし、いつしか人々はそんな神々の声が聞こえなくなってしまい、占い師に「神のお告げ」を聞くようになったと。

じゃあそれは一体何が原因なのか?

それは「文字」のせいだと、著者の本村さんは言います。

人が文字や言葉を理解できるようになったから、他者の考え(主張)を理解できるようになった。

また、自分の考えも文字で言語化するようになり、逆にそれに支配されるようになってしまったのかもしれない、と。

その結果、一神教が必要になってきた。

唯一神、それは自分の内なる神々の声が聞こえなくなった代替物であるのかもしれない、と。

(※僕の意訳も含みます。)

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また先日、全く別の文脈でアダム・オルター著『僕らはそれに抵抗できない』という本を読んでいて、そこに出てきた近年の話がものすごくおもしろかったです。

最近の人々は、スマホやウェアラブルデバイスによって、毎日のカロリー摂取量や運動量を数値管理できるようになり、スマホやウェアラブルデバイスの言いなりになってしまった、と。

例えば、13,000歩しか歩けていない日に、目標の15,000歩にあと2,000歩足りないからという理由で、また外出して2,000歩を歩いてこようというような奇妙な行動を取ってしまう。

もちろん、その結果過度な運動により筋肉疲労など健康被害があらわれる人もいる。

「自分の内なる声」に耳を傾けてさえいれば、そんな奇妙な行動を取ることは起こり得なかったはずなのに、と。

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人間が文字(言葉)を獲得したことによって、「自分の内なる神の声」が聞こえなくなってしまい、占い師などを通じて「神託」を求めるようになった。

そしてこれからの未来は、スマホやウェアラブルデバイスなど「AI」の登場によって、文字や言葉よりもさらに外部の「知能」にそれを信託しようとしているわけです。

これが、手塚治虫の『火の鳥』など、SFの世界だけに限らず、いま現実に起きようとしている近未来なのがとっても興味深いです。

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「言葉」に支配されているうちはまだ、僕らは「自分の内なる声」をギリギリ聞くことができている状態なのかもしれません。

このタイミングで、自らがどのような行動を取るのかによって、これからの未来が大きく変わってくる。

いつもこのブログを読んでくれている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。