サイボウズの藤村さんから紹介してもらって、『宿無し弘文』という本を読んでいます。



書籍のタイトルが、今の自分の状況に完璧に重なり合い、「自分のために書かれた本なのではないか」と衝撃を受けてしまい、すぐに購入し読み始めました。

(※タイトルの弘文の読み方は「こうぶん」、僕の名前は「ひろふみ」なので厳密には読み方が異なる)

この本がとってもおもしろい。

内容としては、スティーブ・ジョブズに多大な影響を与えたと言われる禅僧、乙川弘文さんの生涯について、実際に親交があった方々にインタビューしていきながら本人の生き様を探っていくもの。

本書の内容については、また最後まで読み終わったタイミングで改めて書いてみたいなあと思います。

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今日はこの書籍の形式について。

著者自身が、世界中を旅をしながら、生前に弘文と交流があった人々のもとを直接訪れて、インタビューしていく形式なのですが、

弘文のことを全力で讃えるひともいれば、全力で貶すひともいる。

人によって、その評価が180度異なるのです。

でも、そのおかげで等身大に近い「乙川弘文」像が自分(読み手)の中に浮かび上がり、ひとりの人間として対峙できる構造になっているなあと。

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「一方聞いて、沙汰するな」

これは、最近、毎日観ている大河ドラマ『篤姫』の中に何度も出てくる篤姫のセリフです。

薩摩のお姫様となり、徳川家の御台所となった篤姫は、自分の考えを主張する際には、必ず意見が対立する両者の意見を聞いてから、自分の意見を述べるようにしていました。

そんな彼女の性格を象徴するようなセリフです。

そもそも、僕が『篤姫』を観てみよう思った理由は、5月に同じ時代の薩摩を描いた『西郷どん』を観終えたから。

同じ歴史を題材にしつつも、それぞれの作品による描かれ方の違いを知りたくて、『篤姫』観始めたところがあります。

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以前何かの本を読んだ時に、

「勝者が歴史をつくり、敗者が文化をつくる」

と書いてありました。

歴史の真実なんて、きっとあってないようなものなのだと思います。

そして「本当の真実は何なのか?」そんな問いは歴史学者の方々に任せておけばいい。

通説がアップデートされていくごとに、僕らは粛々と自分の記憶を改訂していくことに努めるのみです。

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それよりも、僕ら一般人が歴史を学ぶ上で一番大切にしたほうが良いことは、その歴史の”作品”から何を感じ取ろうとし、その感じ取ったことを自分の人生においてどう生かすのか、ほうだと思います。

つまり、歴史を題材とした作品を読んで(観て)終わりにするのではなく、それを知った後の自分自身の行動に全てがかかっていると言っても過言ではない。

これは歴史を学ぼうとする者に課せられた、ある種の義務でもあるような気がします。

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なんだか最近の自分の経験が一気にリンクするタイミングだったので、今日のブログにも書き残しておきました。

今日のお話がいつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、何かしらの参考となったら幸いです。