人と付き合う中で、距離感の取り方が一番難しい。
特に、「ベタベタしすぎることの違和感」って、きっとこのブログを普段から読んでくれている方であれば、多かれ少なかれ感じるところがあると思います。
僕自身も、何度かこのブログに「距離感」の話は書いてきました。
参照:大抵の問題は「距離感」で解決する。 | Wasei Salon https://wasei.salon/blogs/0de99b223f9b
昨日行われたSUSONOのトークイベントで、松浦弥太郎さんが語っていた「人との距離感の保ち方」その方法がとっても印象的だったので、今日はその方法のご紹介とともに、自分の感想も少し書いてみようかなと。
https://twitter.com/susono_jp/status/1204353780612878336
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松浦さんは、人との距離感のバランスを保つ方法として、直接誰かと会うばかりではなく、「人の気配をするものに自分が触れる」ことを意識されているそうです。
アートとか音楽とか、文化的なもの。その裏側にはきちんと人がいると感じられるようなもの。
そうやって、人の気配がするものに触れていく。
「僕にとってこれは、友達と会っておしゃべりすることと同列にある。」と仰っていたことがとっても印象的でした。
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今の時代、この松浦さんの言葉や発想に救われるひとって結構多いんじゃないのかなあと思います。
「コミュニティや共同体が大切だ!」と言われ、仕事でも「マネジメント」や「コミュニケーション」が重要なスキルとして語られることが多い時代です。
でも、それは必ずしも「いつもひとと絡んでいろ!」ということではないはずで。
人の気配がするものでも構わない。
むしろ、その方が「なぜこのひとは、こんなふうに表現したんだろう…?」と自分の中で反芻し続けることによって、ひとを思いやる洞察力は一層高まる気がします。
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そういえば、先日観た兼好法師の「徒然草」の中にも、似たような距離感の話は書いてあって、一見矛盾するようなことが書いてあったんですよね。(気になる方はぜひ100分de名著「徒然草」の回をご覧ください。)
それもやっぱり、バランスの保ち方が一番大切だという意図だったんだろうなあと。
誰かの正解を鵜呑みすることなく、自分にとって心地よい距離感の保ち方を、さまざまな方法を実践していく中で、探っていく。
その上で、今回ご紹介した松浦弥太郎さんの方法は、きっといつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても、何かしらの参考になるのかなあと思いました。
今日のお話が、あなたにとって心地よい人との距離感を見つけ出すきっかけとなったら幸いです。