NHK番組「100分de名著」の全ての回を観終わって今思うのは、ほとんどの優れた作品は乱世の中で生まれているということ。

第二次世界大戦中や、フランス革命の後など。

これは文学に限らず、ほかの文化でも同じです。

例えば、ファッションであっても、今のメンズファッションの主流は、ミリタリーがベースになっています。

もともとは、戦時中の兵士たちが生き抜くために、質実剛健で生まれたのがミリタリー。

それが今も変わらずにメンズファッションのベースとして使われ続けているわけです。

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優れた文化は、いつも乱世の中で人々が必死で生き抜こうとする過程の中で芽を出し、平時においてゆっくりと育まれていくものなのかもしれません。

つまり、乱世の中での「難題」は、優れた文化を生み出すための優れた「問い」でもあるということです。

そう考えると、今もまさにその乱世の渦中に僕らはいるはずなんですよね。

きっとこれから、今までにはなかった全く新しい文化や生き方が台頭してくる。

21世紀という時代は、今から生まれる「それ」がゆっくりと育まれる世紀になると思うのです。

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僕は、それが何なのかを冷静に見定めたいと思っています。

そのためにこそ、客観的に東京を眺められる場所に移動してきた気もしています。

そして今は、過去の歴史の中から、乱世のなかでどのように文化の芽が生まれ、それがどのように育まれていったのかを必死で学ぶタイミングだと自分の中では捉えています。

できれば、歴史の中からその法則性を見出していきたい。

そんなことを考える今日この頃です。

いつも、このブログを読んでくださっているみなさんにも今日のこの視点が何かしらの参考になったら幸いです。