https://twitter.com/hirofumi21/status/1278269766449283072?s=20
「より自由でありたいから、ルーティンは持たない」という考え方のひとは結構多いのではないでしょうか。
僕自身も、まさにそうでした。
しかし最近は、ルーティンがあるからこそ冒険することができるのだと逆説的に考えるようになりました。
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その理由は、ルーティンは「いつもの自分を取り戻すための儀式」になるから。
いつもとは違う自分と出会う冒険(体験)をしたとしても、また明日の朝目覚めて、この儀式(習慣)を行うことができれば、いつもの自分を取り戻すことができる。
そんな確固たる自信を持ち、それを裏付ける習慣が自分の中にいくつか存在すれば、どれだけ遠くに行っても構わないと安心することができる。
そのためには、文字通り「いつもの自分が、いつも取り組んでいること」が必要になってくるわけです。
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たとえば、僕にとっては、このブログを書く時間や、オーディオブックを聴きながら散歩している時間は至福の時間であり、いつもの自分を取り戻すための最高の儀式となっています。
また、誰にでもおすすめできるルーティンがあるとすれば、それはやはり多くの方々が勧める「瞑想」が非常に有効でしょう。
僕は、今年に入ってから習慣として瞑想に取り組み始めました。
「無拠点生活」という挑戦を始めたことにより、「自分の家」という安心できる場所がなくなったことが大きな要因です。
いまは瞑想が「自分の家」というような役割を果たしてくれています。
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瞑想にもいろいろな方法がありますが、僕は中村天風さんが好きなので、「安定打坐法」という方法を実践しています。
参照:オーディオブック版「中村天風から教わったやさしい瞑想法」 https://audiobook.jp/product/187904
僕が思う瞑想の利点は、「いまここ」の状態に意識を取り戻してくれるところ。
日中、いろいろな作業に取り組み、さまざまな人と出会いながら、多くの対話を繰り返す中で、自分の意識が縦横無尽に「過去」や「未来」へと飛んでいく。
そんな風にあちこちに飛んでいってしまった意識を、瞑想は「いまここ」に集め、取り戻してくれる。
この快感を一度味わい、「瞑想」を自身の習慣に取り入れてしまうと、「いつもの自分を取り戻す最高の儀式」だということに気付きます。
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最後に、これもとっても不思議なことなのですが、毎日ずっと同じルーティンを繰り返していると、いつもとは違う冒険(経験)が何倍、何十倍にも膨れ上がるのです。
一番わかりやすいのは食事。
毎日同じような粗食を繰り返すことで、時々豪華な食事を味わうと、日常との違いが明確に際立ち、その本質がよりダイレクトに伝わってくる。
僕も20代の頃は毎晩のように都内のお店を食べ歩き、見よう見まねでグルメ生活を謳歌していた時期もありましたが、いまのほうが何倍も学びや発見がある。(あくまで僕の場合です)
経験の数、それ自体が目的であれば、時間が許す限り「いつもとは違う予定」をたくさん埋め込んでいけばいいと思うのですが、
その経験から得られる学びや発見が、自分にとって本当に得たいものであるのならば、日々の暮らしの中で自己を整え、ニュートラルな状態に置いておくことがとても重要なのだと僕は思います。
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。
2020/07/08 10:42