僕らは、社会や世間でいま起きている課題が、常に新しい課題であると思いがち。

でも実際は、過去にも同じような出来事は必ず起きています。

それに対する答えも、すでに出ていたりする。

社会や世間の動きは、自分ひとりの力ではどうしようもすることはできません。

それこそ「空気」が完成してしまえば、それを個人の力で消し去ることは不可能に近い。

でも、そんな中でも過去の歴史や古典から学び共通点を見出すことは、個人単位でもできること。

そして、それに基づき意思決定を下すことは個人単位でも可能かと思います。

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そうやって古典を学び続けていくと「全く同じ出来事ではないけれど、全く同じ構造だなあ」と思えることが、至るところに散見されるようになってくるはずです。

それは、人間が作り出すネットワーク構造が、「人間の脳のシナプス構造」と非常によく似ていて、さらにそれは「宇宙の構造」にも似ている、そんな話にも近いのかもしれません。

世界の出来事に対して、人間(ホモサピエンス)が意思決定を下しているうちは、どれだけ科学が進歩したところで、自然と同じような形に収束していってしまうということなのでしょう。

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だからこそ、僕らは古典に学ぶ必要がある。

似たような構造の出来事が、古今東西、世界中のあちこちで必ず起きているから。

「あっ、これとこれは似ている。」

そう気づけることが、これからもっともっと大切になってくるのだと思います。

古典がその参考資料として最適であることは、時代の荒波に飲まれながらも、風化することなく今も残っているその真実こそが、「その古典がどの時代の人々にとっても参考になる」という最たる証拠なんだと思います。

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こうやって古典に学ぶことを意識し始めると、目先のニュースに惑わされずに済むようになります。

今は決して慌てなくてもいい時期だと、自然と理解できるようになる。

そして、自己の意思決定もドンドン迷わなくなってくる。

もちろん、隣人の動向に惑わされて、右往左往することも一切なくなります。

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そのためには現代の複雑性をなんとか必死で理解しようと努めるよりも、もっともっと基礎の基礎から学ぶ必要があるのだなあと、いま実感しています。

引き続き、2020年はより一層、潜る年となりそうです。

いつもこのブログを読んでくださっている方々にとっても、今日のお話が何かしらの参考となったら幸いです。