ひとは、必ず飽きます。

どれだけ好きなことであっても、一生それだけに没頭していることは不可能。

その周期が短いひとは「熱しやすく、冷めやすい性格です」と、どこかそのことをネガティブに捉えがち。

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たしかに、これまでは「継続が良し」とされてきました。

「石の上にも三年」といわれるように、淡々と継続できる人間が優秀だとされていた。

もちろん、武道のように何か型を反復することや、語学学習のように長期記憶に覚え込ませることなど、

身体に染み込ませるタイプの学びは、どれだけ継続して毎日反復できるかがカギとなってくるでしょう。

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しかし、現代のように「遊び」や「創造」が重要になってきている時代においては、

一度没頭したあとの「離れている時間」が意外と大切だったりする。

なぜなら、自分が冷めてる間も、自分の中に増えたセンサーは、ずっと"何か"を探し続けてくれるから。

目に入るものが大きく変わってくる。それこそ「世界の見え方」が大きく変化します。

そして、過去に没頭していたものと、いま没頭しているものの共通点や相違点も見えてくる。

その発見に、自分だけのオリジナリティが宿っていきます(点と点がつながる感覚はこれを指している)。

そして、ふとしたタイミングでまた「なんでだろう?」という問いが自分の中にグングン高まってきて、過去に獲得したセンサーをまた強化したくなる時期が必ず訪れる。

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マルチタスクが得意だという人間も、結局のところ短期間のあいだに、この反復を高速で繰り返しているにすぎません。

そもそも人間は、ひとつのことにしか集中できない。

だからこそ、自己の好奇心を最大限に発揮するために、

グーっと没頭できる時間、いつでもパッと手放せる権利、

それらを柔軟に獲得することが何よりも重要になってくるんだろうなあと。

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具体的には、自分の好奇心の周期に合わせて、仕事や住まい、ライフスタイルなどを最適化していく。

3日ごとにハマるものを変えたい人もいれば、3ヶ月ごと、1年ごとに変えたい人もいるでしょう。

この周期に正解はありません。

誰もあなたの最適解を教えてくれない。また、年齢やライフステージによっても刻々と変化してくるはずです。

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もしも迷ったら、自分が「このひとの生き方は楽しそう!」と思えるひとたちの習慣を完コピして、十人十色の方法を実際に真似てみながら、適宜自分に最適なものを発見するしかない。

最終的には、ひとり自己と真剣に向き合い、自分のクセを把握して、どんな時にいちばん好奇心に忠実に行動しやすいのかを見定める必要がある。

他者に指示されたタイムスケジュールで生きることを辞めて、この自分のペースをしっかりと掴めるかどうか(コントロールできるかどうか)で、人生の幸福度はまるっきり変わってくる。

そんなことを考える今日このごろ。

いつもこのブログを読んでくださっているみなさんにとっても今日のお話が何かしらの参考になったら幸いです。

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